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2013.07.19

毎夏恒例、野外芝居

7月15日(月・祝) 「かなかぬち ~ちちのみの父はいまさず~」19:00~ 於・花園神社

(椿組 2013年夏・花園神社野外劇)
作/中上健次 演出/和田喜夫 総監修/外波山文明 出演/石田えり、山本亨、李峰仙、外波山流太、外波山文明、下元史朗、井上カオリほか

 今年もなんとか花園神社に行って来た! パソコンの調子が悪いのもあってここに書けないでいる間に、朝日新聞夕刊に劇評も出てた。

 席数限定の指定席を買った年もあったけど、今年はカンフェティで。なので割引があったこの日になったのでした。で、番号付き自由席。でも、センターブロックのいい位置に座れた。

 さて、今年は中上健次の作。唯一の戯曲だそう。パンフレットにある外波山さんの文章によると、「年齢も同級と言う事も有り、よく飲み歩きました・・・まだ31歳の血気盛んな恐いもの知らずの時でした。互いに世の中全てを敵に回して、尚吠えていた時代でした。そんな荒ぶる血の物語が完成し、悦にいっていたあの頃が懐かしいです」とのこと。

 花園神社、椿組、夏・・・中上健次か~、ピッタリとは思うものの、さらに暑苦しいイメージだよね。南北朝、熊野、楠木正成、芸能者、母を探す姉弟エトセトラ。うわぁ。

 会場(舞台)には、3カ所でかがり火が焚かれ(薪能の時に使うのと同じ?)、途中の場面転換の時に儀式のように薪を足す。これがまたいいインターバルになって新鮮だったな。

 この椿組の野外劇ではおなじみの山本さん。今年も全力疾走ですわ。去年、夏なのにマタギで毛皮着て大変そうだったけど今年は大丈夫ね、と思いきや、とんでもなかった。身体が鉄になっていく男で、衣裳の下に着込んでるんでした。

 相手役の石田えりさんも、野外劇で見るのは2回目かな。今回はほんとにこの作品の「女」そのものという感じ。原始的な母性を感じさせる。いや、残酷な人、ですけども。

 この濃い一党(山賊集団か)に対して、スッキリ系の姉弟。だけれども、そこはおどろおどろな部分もあるわけで。この熊野の地を芸能集団が回っていて、鳴り物や踊りなどがいい感じに組み合わさってた。

 毎回、最後には周囲を覆ってたテントが取られて、新宿の街がドーン。途中でも車などの大きな音が入ってくることもあるけど、そのざわざわがちっともイヤじゃない。暑さと猥雑感に夏を実感する。そして今年もおっとビックリなサプライズ。ひゃ~、ここまでやりますか・・・ええ、山本さん、フライングにて空の上に消えていきました。

 今年は、同じくテント芝居の水族館劇場の本を作った知人と同行。そちらも夏巡業とのことで(「谷間の百合」という一条さゆりの話らしい)、いきなりディープな世界の感じ。残念ながら私はそれは見に行けないけど(8月初めに大阪とのこと)、いつか見てみたいな。

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