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2013.08.24

「夜の入り口」で酔郷へ

8月23日(金) 「『夜の入り口』-倉橋由美子を聴く、たしなむ、旅する」 19:30~ 於・新世界

第2シーズン「酔郷譚」
出演/村岡希美、池谷のぶえ ゲストミュージシャン/鈴木光介 スペシャルゲスト/ノゾエ征爾

「花の雪散る里」「月の都に帰る」随筆1編「髑髏小町」

 去年は、3カ月連続で「大人のための残酷童話」を読んだ2人の女優が、今回は22日から3日連続で「酔郷譚」を。今回もコンプリート!といきたかったけど、残念ながら22日はダメでした。(ゲスト・近藤公園くんの日)

 ミュージシャンは3日とも鈴木さんで、「慧くん」を読むゲストが日替わり。そのゲストも、ああお芝居の人たち、なわけ。朗読するのは、倉橋さんの最後の作品集から3編と、随筆。3日間、「花の雪散る里」と「髑髏小町」は共通で、間の1編が違うとのこと。

 今回はわりと余裕をもって会場に着いたので(開場時の7時に行ったら10人くらいの行列ができてた)、席も前の方へ・・・というか、小さいライブハウスだけど、ステージと客席の間にオケピのような場所があって、そこに座ってみた。下手の鈴木さんの様子は、機材に阻まれてほとんど見えないけど、かえって「音」に集中できてよかったかもしれない。

 「酔郷譚」は、連作短編集で、倉橋ファンなら「よもつひらさか往還」などでおなじみの慧くんや、入江さん、桂子さんたちが出てくる。そしてどの作品にも不思議なカクテルが。
 文庫本の帯にある「幻想の世界で魔酒を味わい、歓を尽くす」というのが、まさに言い得てる。で、ドリンクをオーダーするんだけど、「ちなんだカクテル」というのがあって、今回は「雪のカクテル(ウオッカベース)と「紅のカクテル(テキーラベース」。紅のカクテルにしてみた。

 ま、どちらのカクテルも「花の雪散る里」に出てくる・・・実は「紅のカクテル」は「血の色のカクテル」なんですけども。そして両方を合せたなら桜色のカクテルになるのです。

 と、お酒の話はともかく。
 朗読ほぼ1時間、今回は同じ慧くんの世界、ということで、もうどっぷり浸っちゃった。「慧くん」という特定の人がそこに存在する。ノゾエさんは、少年のようなピュアさとか好奇心といった部分を特に感じた。私の中では慧くんって老成したタイプなんで、最初ちょっと、という感もあったけど、それは一瞬だけで、ノゾエさんの慧くんを見守るといった「年長者」目線になっちゃった。

 村岡さんと池谷さんの声のタイプの違いが、とてもいいバランスなんだ、というのも実感した。そして、なんとも形容しがたい音楽! リアルタイムで奏でる「音」をパソコンを通したりしてイメージ豊かに広げてる。声を加工して「お経」っぽかったり、それが作品の読みと合ってる! あとで「音のカクテル」との言葉があったけど、まさに、でした。

 さて、24日はゲスト戌井昭人さん。どんな慧くんになるのかしら。そして、音楽も即興っぽいようなので、とても楽しみ。

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