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2013.09.28

秋はやっぱり、お能の気分

9月27日(金) 「代々木果迢会」 18:30~ 於・代々木能舞台

小謡「田村」浅見真高
籠太鼓シテ浅見真州、ワキ森常好、アイ野村扇丞//大鼓・佃良勝、小鼓・観世新九郎、笛・藤田貴寛
狂言「月見座頭シテ野村万蔵、アド野村萬

 このところ、国立能楽堂へも全然行ってなくて、久しぶりにお能を見た。来月もこの代々木能舞台には来るし、「ござる乃座」もあるから、やっぱり秋の到来とともにお能も見たくなる? ま、屋敷内舞台であるこちらは、春・秋にしか会が開かれてないから必然的にそうなるのではあるが(去年も9月の会に来ていた)。

 やはり、この舞台の近さはこたえられません! 早めに着いて3列目に陣取った。座布団に座るけど、足はなんとか大丈夫。危惧していたも逃れ、虫の声が聞こえる中でのあっという間の2時間弱。集中を妨げるものがないのよ。見所なども。

 「田村」を謡われた真高さんは、父と同い年だからなー、と前と全く同じことを思いながら聞いていた。橋掛かりを歩いてこられるのからして時間がかかるけど、老親が身近にいると、「あらゆる局面でひとり」ということの重大さを感じちゃうなぁ。

「籠太鼓」はまったく知らない演目で、読み方すら知らないというか、「かご太鼓じゃなくて、ろう太鼓」なのね、くらい。籠=牢。
 ものすごくシンプルで、わかりやすい(だからにならなかったのかな)。時間的にもコンパクトだし。主従であるワキとアイは一緒に登場して、命令-報告をするから、そのあたりあんまりお能っぽくないというか、だからわかりやすいのかしらん。地謡の部分になると、聞いてはいるけど、断片的になっちゃう。
 近くから見てるから、シテの装束の柄=菊や撫子、にも見とれちゃった。途中で、片袖を脱ぐところがあって、そういえば7月の装束付けレクチャーで、そんなことがあったっけ。

 「月見座頭」は、この時期にこそふさわしい曲(「8月の15日」と言ってる)な上に、月を見ることのできない座頭は、虫の声を楽しむから、ほんとこの代々木能舞台はおあつらえ向き!お天気もよかったし、空気も少しひんやり冴えてる。

 たぶん万作家以外の「月見座頭」は初めて。同じ和泉流だし野村さんなんだから・・・と思ったけど、なんだかずいぶん違ってる? 忘れてるだけかしらん。
 見終わってから「うわぁ・・・」と引きずっちゃう狂言は、この「月見座頭」と「川上」が双璧な気がする。あっ、どちらもシテは目が見えないんだ。

 久しぶりに見たお能だけど、時間的にもあまり負担にならず、素敵な秋の一夜、という感じだったなー。 

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能・狂言」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。

久しぶりのお能、堪能されたのですね。私はお能はなかなか楽しむところまでいけません。青いな。

20日に国立能楽堂30周年記念公演4日目(狂言の会)に行ってきました。この日の上演曲は全てシテが面を着け、囃子が入っていたので、いつもよかお能に近い感じがしました。大蔵流、和泉流合わせて5曲、存分に楽しんでまいりましたっ!

ござるは19日に行きます、のからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2013.09.28 10:58

からつぎさま
いや~、能舞台そのものの雰囲気のおかげで、いい気分で見たんです。正直それだけ。でも、それって大事、ということにしておきましょう 機会があったら、からつぎさまもぜひ
能楽堂30周年記念公演、うらやまし~い。予定が立たなくて、買えなかったんですよ。どれか1回でも行きたかったんですが。
ござる乃座は、私も19日です

投稿: きびだんご | 2013.09.28 22:04

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