« もうちょっと万全で見たかった文楽 | トップページ | 第二部はちゃんと見たのだけれど »

2013.09.17

女体シェイクスピアははずせない

9月13日(金) 「失禁リア王」 19:30~ 於・吉祥寺シアター

(柿喰う客 女体シェイクスピア 004)
原作/W・シェイクスピア 脚色・演出/中屋敷法仁 出演/深谷由梨香(リア)、内田亜希子(ゴネリル)、杉ありさ(リーガン)、北原沙弥香(コーディリア)、七味まゆ味(エドガー)、新良エツ子(道化)ほか

 今までの女体シェイクスピアは、3作どれも見てきた。それが今回は日程的にダメかも・・・と、ほとんど諦めてた。だけれども。・・・「ミュージカル ロミオとジュリエット」を見てから、やっぱり、様々に変容するシェイクスピアを見たくなって、急遽!無理して!ここに押し込んだ。

 無理して、というのは、まだ感想をアップしてないけど、同じ13日に歌舞伎座で昼の部を見たから。終演後、会社の、利用者があまりいない談話室のような場所で仕事して、吉祥寺へ。なんてったって、翌日の〆切を控えて、ほんとはお芝居なんか見ちゃいけなかったのよ(しかもハシゴで)。とことん馬鹿である。(だから、これらの日々を経て、文楽では当たり前なのよ)

 でもまあ、「失禁リア王」は90分というのはわかってたし、見れば元気になれそう、とも思ってた。プラス、吉祥寺というのも大きいね。

 女体シェイクスピアは、4作とも、それぞれに手法を変えて、ある意味「ぶっとんだ」舞台ではある。でも、かえって芝居のエッセンスがわかるような作り、といえばいいかな。

 それでいくと、今回はなんといっても「歌」。素晴らしい歌唱力(とグラマラスな胸)の新良エツ子さんがセクシーな歌う道化! 他のキャストも歌うので(わざわざマイクを手にもって)、劇中歌は13曲ある。全歌詞が書かれたA4の紙が置いてあった←文字が小さい

 縦方向にセットが組んであるのは、今までのシリーズでは初めてかな。
 ヒゲをたくわえた老いたるリアと、黒い衣裳のゴネリル、リーガン、白のコーディリア。・・・というと、従来のイメージかもしれないけど、それがなかなか。現代も大きな課題である老親と子どもたちの関係(親-子、きょうだい間)が、コンパクトな分だけ浮き彫りになっているよう。

 4作を通じて思うことは、手法などはかなり奇抜だったりするけど(メイドと執事のマクベスとか、幕末っぽいジュリアス・シーザーとか)、ストーリー自体は全くはずしてない、ということ。「ミュージカル ロミオとジュリエット」はその部分で、どうもね、と思ったので(スマホなどの小道具のことではなくて)。

 あと、カーテンコールの類とは無縁な演出(最後まで計算されてる)も好きだよ。

 次回作は1年くらい間があくらしいけど、さて、なんでしょうか。楽しみ。

 毎回必ずある「アフタートーク」は、中屋敷さんと深谷さんでした。 

|

« もうちょっと万全で見たかった文楽 | トップページ | 第二部はちゃんと見たのだけれど »

演劇」カテゴリの記事

コメント

何を見に行ったときだったか、これのチラシが入っていて、きびだんご様は絶対見にいらっしゃるわよねえと自分に話しかけていました。
女体シェイクスピアってさいたまのオールメールの逆なんですね(って、今頃気がついた)。どちらもご覧になって、またミュージカルもと、今月のきびだんご様のシェイクスピアはバリエーションに富んでいますね。

投稿: SwingingFujisan | 2013.09.21 18:37

SwingingFujisanさま
ほんと、あやうく諦めるところだったんですよ! でも見逃さなくてよかったです。「今度はどう来るか」という楽しみがあるんです。私は全く気づいてなかったんですが、「ギャング」とか「マフィア」といったのが裏テーマ(舞台衣裳から)、だったのかも。
そう、オールメールの逆ですね。いろいろな切り口があるシェイクスピア。来年、生誕350年だからまた充実しそうです。生没年は語呂合わせで覚えてるんですが、死んだ年が徳川家康と同じ、というのを、つい先日発見しました。

投稿: きびだんご | 2013.09.21 19:03

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« もうちょっと万全で見たかった文楽 | トップページ | 第二部はちゃんと見たのだけれど »