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2014.03.12

3月のドン・キホーテ

3月8日(土) 「神なき国の騎士 -あるいは、何がドン・キホーテにそうさせたのか?」 14:00~ 於・世田谷パブリックシアター

(友の会貸切公演)
作/川村毅 演出/野村萬斎 美術/松井るみ 出演/野村萬斎、馬渕英俚可、木村了、深谷美歩、谷川昭一朗、村木仁、中村まこと//大駱駝艦

 直前にEテレで、萬斎・猿之助の対談を見ていたら、この「神なき国の騎士」の稽古風景も映ってた。ジャングルジム? これはこのまま使うの?などなど思いつつ、それだけの事前情報(ま、タイトルにドン・キホーテと入ってるわけですが)で見に行った。

 川村毅という人の作風も若干はわかってるつもりで、ただただ、ボーンヤリ見てた私に、3月3日~16日(東京)に「現代のドン・キホーテ」の物語を上演する意味を、突きつけられた、というのがほんと正直な印象。
 ドン・キホーテと聞いてまず思い描く、風車に向かっていく姿・・・「神なき国~」もまず巨大な風車の場面から始まるのだが、そこから、ネオン輝く歓楽街に行ってしまうし、いろいろと、あれれ?な展開。

 そしてボンヤリみている私にも、だんだん状況がわかってくる。風車は6基なのか、とか。わかってくると(特に、動物たちだけが取り残された「立入禁止区域内」の出来事が)重い。

 友の会貸切公演なので、終演後に抽選会と萬斎さんのトークがあった。
 やはり、というか、渡された戯曲を前に、・・・という状態だったらしい。たとえば、「輝く闇」と書いてあって、じゃあそれをどう表わすんだ、というところから。

 私も最初、把握できなかった「動物たち」。要は、ロシナンテとサンチョ・パンサの驢馬なんだけど、普通に人間の格好(まんま、萬斎&中村まこと)だし、しばらく話の展開が見えなかった。この部分は、着ぐるみも最初は考えたけれど、それでは単に動物、ということだし、と。

 大駱駝艦の白塗の人たちの不気味さが全体を覆ってたなー。ジャングルジムはいろいろに使われて、ドン・キホーテが政治に打って出る!ときには、国会議事堂の形に(大駱駝艦の人たちが)なってたらしい。それは気付かなかった。

 サンチョ・パンサの中村まことさんが、もうぴったり。それと、不思議な存在のトリ・深谷美歩さんが特に印象的。歌を歌うんだけど、うまいとか下手とか以前の(下手なわけではもちろんない)何かお告げのような、不安をかきたてるような。

 萬斎キホーテは、当然だけれど無鉄砲よりも「理」に見える。でも大衆に祭り上げられて権力をもち、スキャンダルであっという間に転落するところなんて、妙に楽しそうでもあったよ。

 最初の部分で語られる、「分かりやすさを求める世界」への否!を、私も考えていきたい。でも、考えたつもり、分かったつもりになっただけでは、自己満足だね。

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コメント

私は先にこちらを、比較的前の方で見て、それから1週間してスーパーカブキⅡの方を3階から見てきたんですが…こっちが3階で良かった気がしています。
芝居としてどうのというよりも、近くから見ちゃうと、より後味が重い気がして。3階なら、もっとさらっと追われたんじゃないかって気がしています。
あの動物…牛のヒトだけ衣装が出てきた瞬間に牛っぽいと思ったらホントに牛だったのでちょっとビックリしました。私にとって牛だけわかりやすかった!

投稿: 猫並 | 2014.03.12 19:04

猫並さま
友の会貸切公演なので、席が選べず、M列の右端だったんですよ。なので、繁華街の看板が見切れたり、それほど条件はよくなかったです。
でも、面白かったというのとは違うけど、けっこう好きな部類。こういうのって、感覚的な部分ですよね、きっと。
スーパー歌舞伎Ⅱは、うーん、あれを1等で見て、歌舞伎座昼夜を3階Bってのが、どう考えても違うでしょ(音羽屋ファンなのに)と。「例会」の演目選びには苦労します。いっそ飲み会だけにするか
「神の国~」動物は着ぐるみじゃないにしても、もうちっと衣装なんとかならなかったんですかね。ダサ狙い?

投稿: きびだんご | 2014.03.13 01:06

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