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2014.03.18

吉祥寺に荒野が・・・

3月17日(月) 「荒野のリア」 19:30~ 於・吉祥寺シアター

原作/W・シェイクスピア(リア王:松岡和子訳) 構成・演出/川村毅 出演/麿赤兒(リア)、手塚とおる(グロスター)、有薗芳記(道化/コーディリア)、笠木誠(ケント)、玉置玲央(エドガー)、宮内克也(エドマンド)ほか

 今年はシェイクスピア生誕450年なので、いろいろ企画があるのだけれど、吉祥寺シアターでも「シェイクスピアシリーズ」が(去年から)行われており、その一つがこれ。
 構成・演出の川村氏は、つい先日の「神なき国の騎士」の作者である・・・うぅむ、難解かしらん。しかも、出演者が、ドヒャーでありましょう。チラシのイメージも、うかうか近づけない雰囲気が漂ってたな。

 ちょっと迷っていたけど、カンフェティで安く買えたのと、笠木、玉置の2人も見たかったから、見に行ってきた。平日だから19時半開演はとてもありがたい。三鷹とか吉祥寺とか、その辺ちゃんと考えてるよね。

 さて、「荒野の」と頭についているように、舞台は娘2人に追い出されて嵐の中をさまようリアから始まる。最初のうち、意識してだか調子がまだ出てないのか、麿さんが迫力ないように感じちゃって・・・でも、それって後々の狂気への序章というところなんだろうか、と、見終わってからは思う。そのあたり、ちょっと入りづらかったのは確か。

 あと、ゴネリル、リーガンも配役リストには名前があって、?と思ってたら、それは声の出演! 2人の娘の仕打ちをリアが回想する場面は、なんと舞台中央奥のスクリーンに画像が映し出されるんだけど、それが昔のプレイボーイ誌面風の女性のヌードなどなど。そればかりかと思えば、小津的日本映画の家族風景もあり、この場面、どうしようかと思ってしまった。たぶん実際以上に長く感じてる。

 思えばそこを乗り切ってからは、麿リア王の狂気につきあい、グロスターの嘆きを見・・・引きこまれていったのかな。

 でも、「リア王」のあらすじがわかってないと、なかなか難しいのではないか、とも思う。それこそ、なんでもわかりやすく提示されればいい、というものではないけど(←「神なき国の騎士」)、この人はいったい誰でどういう立場か、わからないとつらいでしょう・・・。

 見終わって、チラシに大きくクレジットされてた3人(麿、手塚、有薗)の力量を、ものすごく実感した。玉置くんは出番も台詞も膨大だし頑張ってたとは思うんだけど、なかなかツライ役でもあったかな。腹違いの弟エドマンドとの対決シーンは、ほんとに投げ飛ばすわ蹴り入れるわ、小さい劇場だから迫力満点。
 笠木さんは、最初、シルクハットの場面があって、きゃ~ヨーゼフ・K!なんて思っちゃった。ラストの大事な台詞をかんじゃったのは残念でしたわ。

 劇場でもらったチラシに、座・高円寺での「リア王」もあった。
 早稲田の演博や、朝日カルチャーセンターでも、今月~来月、講演などがあるらしい。まぁシェイクスピアの魅力は尽きない褪せない、ってところでしょうね。

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