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2014.03.22

杉本文楽を見る

3月21日(金・祝) 「杉本文楽 曾根崎心中 付り観音廻り」 13:00~ 於・世田谷パブリックシアター

構成・演出・美術・映像/杉本博司 作曲・演出/鶴澤清治
「プロローグ」清治
「観音廻り」(山村若 振付) 呂勢大夫/藤蔵、清馗//勘十郎
「生玉社の段」津駒大夫/清志郎
「天満屋の段」嶋大夫/清治
「道行」(山村若 振付) 文字久大夫、呂勢大夫、靖大夫/清介、藤蔵、清志郎
一輔(徳兵衛)、勘十郎(お初)、幸助(九平次)ほか

 初演は見られなかったけど(たしかKAATにて)、今回はなんとか見られた。東京公演は20日~23日(計5公演)で、大丈夫な日は今日しかなかった。パブリックシアター友の会の発売日は、父の法事でチケットを取ることができず、一般発売であせって確保。N列1番=左端だったけど、それほど見づらくはなく、出入りしやすくてOK。
 最前列センターに、ドナルド・キーン先生!

 開演!・・・と、客席も舞台もほんと真っ暗になっちゃう。そんな中で、プロローグは三味線演奏。いつのまにか舞台に清治さんが登場して照明があたってるんだけど、ちょうど前の人の頭ですっぽり隠れてて、しばし気付かなかった 客電は最後まで落とされたまま。

 そして観音廻り。舞台上手に床が作られている。一人遣いの勘十郎・お初と、映像(作・束芋)のコラボレーション。これねぇ、太夫の言葉がよくわからない部分も多くて、でも、BGMとして聞けばいいのかも、なーんて思いながら。映像、綺麗だし。
 とは思うけど、じゃあこの部分はすっぱりと映像でよかったのでは、と思ったりもした。
 呂勢さんの声に対して、三味線の音が少し大きすぎる気もした。
 大阪の地名・寺の名前に縁がないから、よけいイメージがとらえられず、単に見てるだけ、になってしまったのかな。
 

「生玉社の段」と「天満屋の段」は、いつもの文楽公演のように、「・・・生玉社の段~ あい勤めまする太夫~」の紹介が。
 人形も3人遣いだけれど、普通の舞台だから、遣う人たちの足もとが見えてて不思議。生玉社の段は、大きな鳥居の前で。

 「天満屋の段」、嶋大夫さんご出演という認識がなくて、びっくり~。ここはやっぱりもう少し近くで見たかったな、と。2人が夜中に天満屋を抜け出すところ、真っ暗な中、下女の火打ち石の火花が綺麗だった。やっぱりいろんな場面で「視覚」の斬新さを感じる。

 「道行」が三味線も面白く(美しく)、たっぷり。ここはもう、耳も目も、ひたすら美しさを堪能、というところかしら。シンプルな美しさね。

 カーテンコールで、人形遣いの方たちがやっと顔を見せてくださった(確かに、この舞台で出遣いは不可能でしょう)。嶋大夫さんたち、それまでに演じられた太夫、三味線の方々も上手から登場。嶋大夫さん、あいかわらずキュートな存在感! お人形のようですわ。

 映像など装置のためにはある程度大きなハコでなければならず(?)、しかし人形のサイズは変わりようがないから、そこは苦しいところかも。上から見てもきれいだったでしょう。

 それにしても新作の類というと、呂勢大夫さんだなぁ。いろいろ大変なことも多いでしょうが頑張ってくださーい。

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