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2014.03.31

3月の忘れ物:演劇

3月1日(土) 「アルトナの幽閉者」 13:00〜 於・新国立劇場小劇場

作/ジャン=ポール・サルトル 翻訳/岩切正一郎 演出/上村聡史 出演/吉本菜穂子(レニ)、美波(ヨハンナ)、横田栄司(ヴェルナー)、辻萬長(父)、岡本健一(フランツ)ほか

見に行ったけど、日記にのこしていなかったから、あわてて年度内に 見たいけどどうしようかな、と思ってたら、プログラム付きで安くなってたからホホーイ。

どうしようかな、とためらってた理由は、サルトル作という部分。なんとなくね、わかるかしらん、という空気が漂ってしまって。内容は難しくはなかった……けど、少しは予習して行った方がいいと、反省もした。

時は1959年夏、アルジェリア戦争の真っ最中、場所はハンブルクのアルトナ……と言ったってなんたって、なにもピンと来ませんよ。そのあたり、多少はわかってた方がよかったかも、と思うので。

主人公のフランツは、第二次世界大戦の際に(戦地で、ではなく)、心に傷を負って、13年間も家の2階に引きこもっていて、妹レニが面倒をみている。それは父と弟のヴェルナーにとっては「ないことになっている」事実で、弟の妻、美しいヨハンナは、彼らの予定調和を乱す存在かな。
船会社を営む父が余命いくばもないという事実から、そんな日々がかきみだされて……。弟は弁護士だけど、父にも妻にも頭が上がらないというか主張できないんだよね。そんな頼りない人間を横田さんが好演。美波の美しさにも説得力があって。
いっぽう、フランツとレニはどこかゆがんでる。いや、この家の人たちみんなが、なんだけれども。そんな外れた人たちの頭の中はどうなっているのかね。と、ちょっと苦手なタイプの吉本さんの声を聞きながら考えてたっけ。
お金も権力もある強い父(しかし病には勝てない)、その抑圧の下で、それぞれにもがいてたのか……。

土曜日にわざわざ見に行くには、ちょっと重かったかなとも思うけど、でも見られてよかった。サルトルってだけで尻尾まかなくてもいいかな。

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