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2014.08.07

「奇想の発見」

8月2日(土)   『「奇想の発見:ある美術史家の回想」刊行記念トーク&レクチャー 』 18:00〜  於・青山ブックセンター本店

「雪舟・伊藤若冲・曽我蕭白ーーある美術史家に発見された奇想の画家たち」
辻惟雄×山下裕二×橋下麻里

「奇想の系譜」などの多くの著書がある辻先生が、芸術新潮に連載されてた回想録が一冊に。……といっても私はまだ読んでない(買ってない)のに、トークにだけは行くという図々しさ。辻先生のお話は以前、「かざり」に関して聞いたことがあったけれど、今回は聞き手あり。弟子の山下氏と、その山下氏の講義を聞いたという橋本さん。弟子、孫弟子、3代ということね。
PC画面の画像を、中央のモニターに大きく映しながら、いろいろとお話を。まぁ、山下氏が軌道修正しつつ?という感じで。

そうそう、2016年は、若冲生誕300年、光琳没後300年の年とのことで、そういう企画があるもよう。

お話はまず若冲から。そして最初の画像はなんと錦小路の若冲生家跡、という変化球wでスタートした。以後、雪蘆鴛鴦図や動植綵絵などなど。プライス・コレクションに入るいきさつや、画商との駆け引き?なんていう裏話めいたものも。

動植綵絵と「釈迦三尊像」全33幅を一堂に集めた展示もあったそうで、動植綵絵の仏教的な意味なんて、考えたこともなかったなー。しかーしー、実際に見たら、すごい迫力だったでしょう。特に色彩的に。
若冲60代の作という「野菜涅槃図」は、とても出来が良いですね〜、と。中央に横たわる大根!が母だそうで。

そうそう、若冲が一般的に広まったのは、2000年の東博の展覧会がきっかけ。これって、ネットの評判から一気に、というわけで「ネット時代の黎明」だそうです。

そして蕭白(蚊龍退治図、寒山拾得図双幅、群仙図、唐獅子図などなど)、雪舟へ。雪舟は、江戸時代に盛んに模写されたという。富士三保松原図、山水長巻なぉから、雪舟の奇想的部分を。山水長巻は、毎年、毛利博物館に出るので、ぜひ実物を!とのこと。私、わりと最近、どこかで見たと思うんだけど、どこだったっけ。

あと、奇想の画家ということで、岩佐又兵衛「山中常盤」を。一族家来が惨殺された荒木村重(だけど本人は逃げて生き延びた)の子、というのはほぼ事実らしい。村重というと、ろくに見てもない大河「軍師官兵衛」の田中哲司さんだなぁ、と思ったら、その翌日、大河で茶人となった村重にお目にかかりましたわ。

しかし、辻先生の一番大部な著は、狩野元信論だそうで、それは奇想の画家研究のかたわら、10年かけてなされたもの。クラシックな、規範となるものがあっての奇想。その意味で、先生の考えるクラシックの画家とは、元信と応挙だとのこと。「型をつくる人」がいてのそれを「破る人」=奇想の画家、これって伝統芸能にも通じることなんでしょうね。

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