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2014.10.12

根津美術館は新創開館5周年

10月10日(金)  「名画を切り、名器を継ぐ   美術にみる愛蔵のかたち」  於・根津美術館

(新創開館5周年記念 特別展)
歌舞伎座の昼の部を見たあとで……ほんとは国立近代美術館の菱田春草展に行こうかと思ってた。金曜は8時までだし、「美の巨人たち」(11日)と、「日曜美術館」の前に行った方がよさそうだから。
が、いやいや根津へ、というきっかけがあって(「UP」という東大出版会のPR誌をたまたま読んだ)、先に根津美術館に行くことにして、余力があれば近美にもどればいいや、と。

目的はいわゆる古筆切。このところ頭の中は「書」だったりするもので。和歌は一首ずつ切り取りやすいから、切り離されて掛軸になったりするんだよね。あと、たくさんあつめて手鑑とか。掛軸になると、ガラス越しに見るにはちと小さい。単眼鏡が必要かな。
佐竹本三十六歌仙絵については、NHKでもやってたっけ。まとめて買う資力がある人はおらず、ばらばらになったんだよね。で、買った人たちは、こんな風に表装したぞ!と自慢したりして。今回(前期)は、斎宮女御、小野小町、小大君といった綺麗ドコロが出てた。一番高い値がついたという斎宮女御は、今でも「個人蔵」なんだわ
え〜、せっかくの物をばらばらにしちゃうの、という一方で、だからこそ全部ではなくても今に伝わる、ということもある。あと、戦前の実業家の趣味人ぶりとか。戦国の世から、てっぺんに立つような人々がお茶に魅了されてきたのね。

お茶ということで、茶器などを「継ぐ」有様も、びっくりするようなものが。青磁の茶碗に3つの鎹(かすがい)が打たれてて、それで尚いっそう愛用する、とか。茶碗を上から見て十文字に切り詰める、とか(古田織部の所持品だそう)。あと、昭和になってから大量に見つかった桃山時代の志野のかけらを寄せ集めて茶碗にしたもの(継いだ時の大胆な金色が素敵)など、面白いのがいっぱい。

夕暮れ時の1時間ほどを、ゆったりと楽しんだ。でも、とうぜん、近美に戻る余力はなくて、原宿駅までのんびり歩いて帰宅したのでした。

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