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2014.11.04

パブリックシアターの能舞台は素敵!

11月3日(月・祝)  「狂言劇場  その八」Aプログラム   18:00〜  於・世田谷パブリックシアター

「萩大名」万作(大名)、中村修一(太郎冠者)、高野和憲(亭主)
「鏡冠者」 萬斎(太郎冠者)、石田幸雄(主)、深田博治(鏡冠者)  ーー休憩ーー
能楽囃子:笛・藤田六郎兵衛、小鼓・幸正昭、大鼓・亀井広忠、太鼓・観世元伯
「越後聟  祝言之式」萬斎(聟)

  狂言劇場は2004年から始まり、今年で10年目という。とりあえず私は毎年、見ているのかしらん……? 今回のように、一方のプログラムだけとしても。

「萩大名」には、つくづく、時の流れを感じた。というのも、太郎冠者を演じたのが中村さんだったから。今までだと、深田さんか高野さんだったもの。お二人はもうとっくに若手を卒業してるのよね(釣狐を披いてるんだから、当たり前)。今月下旬に、芸歴80年の「万作を観る会」が控えている万作さんは、ひところより福々しい(つやつやな)感じ。声には若干不安を感じたけれど。
太郎冠者に教えられる言葉(和歌)をおうむ返しする大名、そのやりとりはほんと落語みたいね。

「鏡冠者」は、この狂言劇場で見た記憶はすごくあったのに、内容はほぼ忘れてたよ。なんか、頭の中で「間違いの狂言」と合成されてたみたいで、あれ?こうだっけ、みたいな。
これはもう、パブリックシアターで演じる良さを十分に生かしたラストが圧巻。太郎冠者が、連獅子の子獅子みたいに、後ろへパーっと走って行き、鏡の中へ。ぞくっとする余韻。

能楽囃子も、なんだか久しぶりにたっぷり聞いたな、という気分。亀井さんはちょっと髪が伸び気味ですか、というか、落ち着きが増してますよね。観世さんは、いっそう髪が(以下自粛)。などと、雑念もあったのだけれど  でもね、藤田、幸、亀井、観世と並んでるのは、それだけで不思議な迫力。曲は……この後の「越後聟」が獅子の舞だからか、石橋? とにかく、あの獅子の精が出てくるのではないかと。

で、最後に萬斎さんの「越後聟」の舞。赤頭、赤い布の覆面と、額のところに2本の扇で獅子の口を表現した扮装。舞といっても、ほんとアクロバティックな動きばかり。高く跳ぶ、短いとはいえ目付柱を飛び越えて前転、倒立して足をきれいに開くなどなど。そして驚くのは、そんな動きの後に謡が入ること。全然、息が切れてないよ。
なんというか、オレ様な萬斎さんを満喫した気分でもある(笑)。

  パンフレットは買うかどうか迷ったけど(1000円)、内容充実、買ってよかった。「花よりも花の如く」の作者、成田美名子さんと萬斎さんの対談も。

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コメント

こんばんは。

たしかに感じますねぇ、時の流れ。先日のござるでもしみじみ感じましたもん(つまりは自分がトシをくった)。

鏡冠者はたぶん初演の新宿狂言で見たはず。劇場を出ていとうせいこうさんをお見かけしたのがすごく印象に残っています。場面場面はなんとなく覚えているけど、そうか、そんなラストだったか。

万作を観る会は2日ともいつもの中正面でござる、のからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2014.11.04 23:25

からつぎさま
おはようございます。
ござる、いらしたんですね 私は申込みを忘れて、そのままズルズル……でした。で、万作を観る会、私も両日、中正面ですっ 以前は、ござる・中正面、観る会・正面ってこともあったんですが、今はすっかり中正定着です。裕基くんも出演されますね(一番、年月を実感する)。
鏡冠者は、普通の能楽堂で上演したらどうなるのか、それにも興味あります。

投稿: きびだんご | 2014.11.05 07:50

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