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2014.12.03

ブエノスアイレス←→田舎の温泉

12月2日(火)「ブエノスアイレス午前零時」 13:30〜  於・新国立劇場 中劇場

原作/藤沢周   脚本/蓬莱竜太  演出/行定勲  出演/森田剛、原田美枝子、橋本じゅん、松永玲子、千葉哲也、瀧本美織ほか

  これ、劇場は新国立だけれど、パルコ劇場制作なのよね。だから、パルコの会員先行か何かにフラフラ申し込んでた。値段が高いこともあって、ちょっと失敗したかな……と思いながら。

原作=藤沢周、というのだけは、よくわかってたけど、脚本、演出にはあまり注意を払ってなかった。そうしたら、劇場に入って(モギリを通過して)1階の客席への扉付近には、行定氏へのお花がいっぱい。そこを過ぎると、今度は瀧本さんへ。このおふたり宛てのでほとんどを占めてたみたい。そう、朝ドラで少し見ていた瀧本美織さんは、これが初舞台ですと!

さて、物語は、ブエノスアイレスと雪深い日本の温泉町を行ったり来たり。出演者は、二つの世界で、ほぼ似たような役柄。ただ、ブエノスアイレスのミツコ(瀧本)と、温泉町の盲いた老女(原田)が違うくらい。いや、原田美枝子演じる老女は、ブエノスアイレスでも「常に」存在しているのだけれど。

場面転換はかなり頻繁だけれど(ブエノスアイレスのタンゴ・バーと、温泉ホテルのロビーが共通)、セットを台ごと前後させるかたちで、少し前に見た「皆既食」よりも違和感なかったかも。

森田剛くんって、小柄なこともあって、組織の中での下っ端とか、何かに挫折してる人とかの役が多い。途中、喧嘩した後に足を引きずる時なんて、鉈切り丸を思い浮かべたりしちゃったよ。不思議なセクシーさがあると思うな。

作品自体は、万人向けじゃないでしょうけど(ついていけないとツライと思う)、とても面白く見た。ブエノスアイレスのシーンに変わる時のタンゴとか、いろいろオシャレでもあった。橋本じゅん&松永玲子が、どちらの場面でも夫婦役で、息抜き的というか、少しこちらの気持ちに余裕をくれるような存在。ほかにも、中村まこと、伊達暁、村木仁といった、クセのある役者さんががっちり下支えというところかな。
これらの人がいると、メインの役者さんはやりやすいだろうな、とも思ったよ。原田美枝子、千葉哲也って、さすがだし。

そして、行定さんは「見せ方」を心得てる。ええ、森田剛くん、よかったですもん。ただ、ブエノスアイレスと、言葉で何度も言われなくちゃ、場末のスナックですか、みたいな気分にも。タンゴ頼るだけじゃねぇ……。

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