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2015.01.30

一本刀土俵入:歌舞伎と本

1月20日(火) 「壽 初春大歌舞伎」昼の部 11:00〜 於・歌舞伎座

「金閣寺」七之助(雪姫)、染五郎(松永大膳)、勘九郎(此下東吉)ほか
「蜘蛛の拍子舞」玉三郎、勘九郎、七之助、染五郎ほか
「一本刀土俵入」幸四郎(駒形茂兵衛)、歌六(波一里儀十)、魁春(お蔦)ほか

いやはや。いやはや。もはや1月も終わりますわ。どうしたらいいんでしょ(汗)。というわけで、書き忘れていた昼の部のことを。

「金閣寺」も「蜘蛛の拍子舞」も、菊之助で見た時のことを思い出した。どちらも、今回、七之助が演じた役。しかーし、今後の菊之助の進む方向を考えると、あまり見る機会はなくなるんでしょうかね。
で、「金閣寺」では、今回、笑也が演じた夫・直信を歌六がやってたのも、ありありと思い出した。白塗りの役は珍しいから記憶に残ってるのかしら。……そしたら、一本刀土俵入ではその歌六が土地の顔役で登場。いや〜、こういう役者さんがいてくれると、舞台がしまるなぁ、と思ったのでした。

「蜘蛛の拍子舞」は、菊之助の源頼光が「演劇界」の表紙になってたから、よけい覚えてるのかも。あの時も玉三郎。「さよなら公演」でしたかね。それにしても、玉三郎の蜘蛛(の精)になってからの不気味な顔は、悪夢に出てきそう。それと反対に、糸をパーっと投げる時の決まり方の美しさのあたりにも、玉三郎の美意識が

新歌舞伎はわりとパスすることが多くて、実は「一本刀土俵入」を見るのは初めて。それなのに、ちょっとだけ余計な(?)イメージがくっついてるのは、北村薫の本のせい。

仕事で読んだ本だけれど、「慶應本科と折口信夫 いとま申して2」がそれ。北村氏の父親が慶大生だった頃の日記をもとにしたもので、歌舞伎の話題がたくさん出てくる。特に若くして亡くなった5代目中村福助(芝カンの父)に関して。
で、昭和6年の7月、東京劇場で上演されていた一本刀〜を、北村氏の父は見てるんですね。茂兵衛は6代目菊五郎、お蔦が福助。清純派が突然、汚れ役に挑むような配役で(しかし、提案したのは6代目という)、危惧の声もあったけれど、大絶賛されたそう。
この1年後、病をおして「刺青奇偶」に出て、その翌年8月に没する。「刺青奇偶」の冒頭、身投げから救われた場面で、全身水を浴びて舞台に出たくだりなども、本には書かれていた。

このエピソードが頭に残りすぎてて、一本刀〜のお蔦にもずぶ濡れになる場面があるんだっけ?と思ってたというオソマツ……
正直言うと、それこそ役の上と同様にお蔦はもう少し若い人で見たかった、とも思うけれど、魁春も次幕の10年後の場面は良かった。
そうそう、小山三さんも出演されててよかったけど、大丈夫?と思ったり、セリフが拍手でかき消されたり。まあそういうもの、と思えばいいのか。

昼夜を通して、染五郎のたくましさを感じることができて、弁慶を立派に1ヶ月つとめたことからくる自信ゆえ?なーんて思ったりもした。

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