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2015.02.14

女体シェイクスピアの007

2月13日(金) 「完熟リチャード三世」 19:30〜 於・吉祥寺シアター

作/W・シェイクスピア 脚色・演出/中屋敷法仁 出演/安藤聖(リチャード)、内田亜希子(クラレンス公、マーガレット、スタンリー卿)、岡田あがさ(リヴァーズ卿、暗殺者、ケイツビー、ヘンリー六世)、七味まゆ味(バッキンガム公、公爵夫人=リチャードの母)、葉丸あすか(ヘイスティングス卿、暗殺者、クラレンス公の息子、ティレル)、深谷由梨香(エリザベス、王子エドワード、ロンドン市長)、八坂沙織(王エドワード四世、アン、ヨーク公、リッチモンド伯)

女体シェイクスピアも、はや第7弾か。最初の「悩殺ハムレット」が2011年9月だったから半年に1本ペース。今までもせいぜい90分程度の上演時間だったけど、今回は80分。
そして007にちなんだのか7人の女優の出演で、しかもそれぞれに脚や胸を強調した黒のドレス姿。リチャード役の安藤さんだけが、パンツスタイルだったな(そして彼女だけが一役。当然か)。 で、何もないスクエアな舞台に全員ほぼ出ずっぱり。あ、珍しく幕があって、最初はそれがバシッと引き落とされる。ラストも上から幕が下りてチョン。

このお芝居のリチャードは、出演者の中で一番物静かかもしれない。一人称は僕だし、いわゆる悪党宣言も、雰囲気が違う。その理由がだんだんわかってくるというか、歴史劇だから男達の物語で女はいろいろ翻弄される存在、というのが根本から覆されるような。もちろん、ヘンリー六世の妻エリザベスやアンたちは、ひたすら嘆き、呪い……というのは動かないけど、そこをサラッと流すんじゃなくクローズアップされている。

だから、見ようによっては、あんなリチャードみたいな「怪物」が生まれたのは、あそこまで自分の子供を憎みスポイルした母親のせい、みたいなところも。と、それは後から思うと、というところだけれど。

軽やかに美しく、今回も女体シェイクスピアの世界を楽しんだ。いろんな切り口で(会場と装置と衣装などなど)、舞台化されていくこのシリーズ、次は何かな。

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