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2015.02.01

1月を映画で〆る

1月31日(土)  「気狂いピエロ」  於・銀座メゾンエルメス  ル・ステュディオ  (14:00〜の回)

1965年/仏・伊/110分
監督・脚本/ジャン=リュック・ゴダール
音楽/アントワーヌ・デュアメル
出演/ジャン=ポール・ベルモンド、アンナ・カリーナ

ひっさしぶりのメゾンエルメスでの映画。えーっと、月替りで、毎週土日に無料で見せてくれるのです。予約制で。はっと気がつくと「満席」なんだけど、たいてい直前にはキャンセルが出るんじゃないかな。
ちょうど、のんきにしてる時期だったので、いそいそ出かけた。

「気狂いピエロ」、ゴダール……有名だけど見たことないしと、単に物見高く見に行っただけだったのに、うーん、なかなか衝撃的といいますか、50年も前に作られた映画だなんて、信じられないくらい。
どのシーンも徹底的に美しい。色彩的に、なんだろうか。冒頭に登場する主人公フェルディナンの幼い娘の、白にブルーが利いた洋服からして、目に焼きつく感じ。彼とマリアンヌの逃避行に使われる、(盗んだ)車の色、マリアンヌのドレス、壁にかかっているピカソやマティスなどなど、川べりの風景、地中海、エトセトラ。そしてラストシーンの赤や青。

美しいけれども、多くの人が死んでいく。そこに感傷はない。
年代的に、ベトナム戦争真っ只中であり、戦争の情景がさしはさまれる。あるいはフランスに亡命しているレバノン王妃だった(?)老婦人の挿話なども。彼女は「結婚する時にイスラム教に改宗したの」と言う。それと、フェルディナンが追っ手に捕まってお金のありかを言うよう責められる(頭にすっぽり布を被せられる)シーンが近いので、なんだかね……昨今のあれこれを思って苦しくなったりもした。

美しかったです、映像も、音楽も(ミュージカルっぽいところもある)。けれども、救いがないというか、ザラザラ。うわぁ……。

あ、2月は「眠る男」、3月「ジャック・ドゥミの少年期」上映だそうです。

 

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コメント

めちゃくちゃ懐かしい!! ゴダール、ヌーヴェルバーグには私もちょっと乗りました。もっとも60年代に公開された何作かは名画座系で見たのですけれど。離婚しちゃいましたが、奥さんのアンヌ・ヴィアゼムスキーも好きでした。
と言いながら、どの映画も断片的にしか覚えていない…でも、若かりし頃の色々が脳内にどっと押し寄せてきて嬉しい記事でした。ありがとう!!

投稿: SwingingFujisan | 2015.02.01 17:19

SwingingFujisanさま
こんばんは。Swingさまがピピッと反応されるような気がしてました
私は地方で25くらいまで過ごして、その後、知り合いのいない東京暮らしだったので、そもそも映画館じたいが縁遠かったんですよ。なんかねー、恐ろしくて繁華街にも映画館にも行けない、みたいな遅まきながら、今ごろちょっと取り戻してるのかもしれません。
いや〜、50年前のものとはとても思えませんでした。Swingさまも、もし当時のをご覧になったら、いろいろ記憶の底からよみがえってきたりして。

投稿: きびだんご | 2015.02.01 21:40

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