« おかやま・歌舞伎・観る会(付記・鷺娘) | トップページ | ブラームスを聴く »

2015.03.25

今日は能楽堂で萬斎さん

3月25日(水) 「狂言ござる乃座 51st」 19:00〜 於・国立能楽堂

「昆布売」万作(大名)、裕基(昆布売)
「宗論」萬斎(浄土僧)、石田幸雄(法華僧)、岡聡史(宿屋)……休憩
素囃子「黄鐘早舞」大鼓・大倉慶乃助、小鼓・鳥山直也、笛・栗林祐輔
「祐善」萬斎(シテ・祐善の霊)、深田博治(ワキ・旅僧)、竹山悠樹(アイ・所の者)、地謡

ちょうど1週間前、世田谷パブリックシアターで「藪原検校」を見たのだけれど(公演は20日の金曜まで)、萬斎さんは早くもホームグラウンドにて、主催公演をば。
能楽堂には祖父・6世万蔵さんの写真とお花が飾られており、? と思ったらば、三十七回忌だそうです。そこで、万蔵最後の舞台(1978年4月9日)が「宗論」だったことから、この曲と、追善にふさわしい「祐善」が選ばれたよう。それと、今春、高校生になる裕基くんが、大人の稽古曲を祖父の胸を借りて、ということですって。

藪原検校のために、萬斎さんは短髪になってるんだけども、今日の2曲はどちらも被り物あり。最初はそれで選んだのかと思っちゃったよ……

宗論、祐善ともに、お囃子あり。笛がなかなかキリッとして素敵でした。

「昆布売」、確かにもう父親の背丈をぬいたという裕基くん、大人の曲で、となると……がんばれ〜という感は否めない。ほんと鍛えられていくわよね。あのちっちゃかった子が、と思いつつ、叱咤激励していきましょう。

「宗論」は、歌舞伎やら落語やらでも接する機会があるので、どうもいつもごっちゃになってしまう。実は狂言が一番真面目というか、ちょっと難しい気がする。ま、オチ(?というのか)は、あれですけれど。

「祐善」は全く初めて見た。(前場)最初に若狭に住む僧が現れて「都に着いた」と語る。そこへ傘張職人の霊が出て後世を願って姿を消す。僧が、アイの所の者から事情を聞いて弔っていると、(後場)祐善の霊が傘を手に再び登場……とまぁ、とてもお能っぽい。
だけれども、僧にしてからが元傘張職人だし、祐善は「傘が日本一下手」と評されて狂い死したことになってるし、そういう設定が不思議というか。で、下手くそぶりを語る時に「骨は骨、皮は皮となって」云々と、「骨皮」のクダリみたいなところも。
僧が住む若狭と「傘」がかけてあるところから始まり、かなり徹底して傘に通じる言葉が使われているらしい。そして傘を持って舞うのですわ。これ、とても綺麗。
最後、地謡が「弘誓の舟に 半帆を上げて……誠の極楽世界の……」とおさめて、なるほど追善曲なのか、というところ。

というわけで、今回はそれほど気楽にアハハでもなくて、頑張って見たわよ、と言いたい私です。

|

« おかやま・歌舞伎・観る会(付記・鷺娘) | トップページ | ブラームスを聴く »

能・狂言」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« おかやま・歌舞伎・観る会(付記・鷺娘) | トップページ | ブラームスを聴く »