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2015.05.26

やっと團菊祭に行く

「團菊祭五月大歌舞伎」
5月22日(金) ・昼の部
5月25日(月) ・夜の部

昼の部「摂州合邦辻 合邦庵室の場」「通し狂言 天一坊大岡政談」
夜の部「慶安太平記 丸橋忠弥」「蛇柳」「め組の喧嘩」

今月はなかなか歌舞伎に行けず、千穐楽が近くなってからやっと見てきた。……と言っても、実は旅行から帰ってわりとすぐに、3階Bから見るつもりだった。でも、エネルギー切れで(時差ぼけはなかったんだけど、仕事の〆切とか書の教室とかね)パスしちゃったので。ま、團菊祭だからと1等を奮発した。昼:5列12、夜:3列21。もうねぇ、歌舞伎座も、これという演目を選んで、1階から見た方がいいんじゃないかと思ったりするよ。歌舞伎会のポイント稼ぎとはオサラバで。
そうそう、夜の部、私の席から1つ置いて右4人(つまり通路脇から4席)は、宝塚の方ですかぁ?でした。

菊之助の玉手、花道から登場して「かかさん」と言うところで……あらら、声がちょっと変ですわ。その後もしばらく気になった。高音に張る感じの時にガサガサしてるみたいで(立役では気にならず)。それもこれも、今月、働きすぎだからじゃないの?
でも、玉手そのものは炎のような女でありつつ理知的な部分も強く感じられて、わりと好きかも、こんな造形。菊ちゃんの意図とは違っても(恋してる部分があまり感じられないのが好き はい、個人の感想ですから)

それにつけても、国立劇場で通しを見た記憶がふっと蘇ったりする。俊徳丸が三津五郎だったよね。菊ちゃんも通しでやればいいのに(←いろいろ挑戦中なんだし)。合邦庵室だけだと、いろんな「解決」がてんこ盛りなんだもん。

しかーし、あんな風に濃密に玉手を演じてた菊之助が、30分の休憩の後には天一坊で出てくるってのは……正直言うと、ちょっと興ざめに近いかな。昼の部は玉手の記憶を大事にしていたかったな。どなたかが「團菊祭じゃなくて菊之助祭」とおっしゃってたのは、こういうことなのよね、と。團菊なんだから、海老蔵!な(團十郎の得意だった)演目を見たかったよ。

天一坊。子どもの頃には時代劇なんかでわりとポピュラーだったっけ。ご落胤騒動なんて言葉、これで知ったのかもしれない。それがいつの間にか、天一坊、誰?みたいになってる。とちょっと考えてたら、一心太助だの大久保彦左衛門だの、昔なつかしい名前を一瞬思い出しちゃって……そろそろ古い記憶がムクムク蘇るような年齢なのかしらん
で、新しい記憶となるこの天一坊を、少ししてから思い出すとしたら。菊ちゃんが玉手と一緒に演じてたっけ、くらいかなー。目に鮮やかなのは、大岡越前の危うく切腹の場面かも。

丸橋忠弥は立ち回りのあれこれを楽しんだ。毎日あんなに長くやってんのか、と思うと、ほんと大変ねー。そこまでの、酔っ払ったり同志が訪ねてきたりの場面がちょっと冗長にも思えたけど。母親役の右之助も、妻の父・團蔵も、こんな役の時はとても好き。

蛇柳は、全く初めて見る。海老蔵はやっぱり押し戻しのあの感じがいいなー。助五郎(物の怪)の時の台詞の感じが、どうもね……と思ってたら、前の席のご老人も、それで?首をひねってるようにみえたんだけども、違うかな。私とタイミングが同じだったのよ。
能がかりだから、ちょっと妖しげな松の絵(たらしこみっぽい)とか、後で出てくる柳とか、雰囲気があった。そして、立ち回りが、前日、明治座で見た百足たちをちょっと思い出させて、連日の物の怪、なんであるよ。

め組の喧嘩は、江戸の風情満載、ってところ。それらの一つ一つを楽しみつつ、菊五郎劇団の盤石の配役と、若手の新鮮さも味わう。歌昇、種之助、鷹之資たちね。……とニコニコしてたら、こういう若手で達陀の「群舞」やればいいのに、なんてことも思っちゃったよ。
それにしても、蛇柳の後に15分の幕間だけで、このめ組は一気にやっちゃうのは、9時までには終わらせるためかなぁ。あれ?今までも間に休憩はなかったんだっけ。
若干、座り疲れた感もあったけど、スッキリ歌舞伎座を後にしたのでした。

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コメント

團菊祭、結局パスしてしまいました。
孫にエネルギーを奪われて、観劇意欲が低下していることも原因のひとつではありますが(歌舞伎は長時間だし)

私も今期から歌舞伎会のポイント稼ぎを止めて、本当に観たいものだけを一等席で観ることにしよう、と決めました。
が、これは絶対見逃せないわと思うものがなかなかない、という困った現実に直面しています
来月も歌舞伎座に行かない予定だし、次はいつになることやら

投稿: 尚花 | 2015.05.28 10:25

尚花さま
ほんとにねー。見ている私たちも、演じている役者も、同じだけ年を取るのですから、いつまでも昔のままの気持ちで客席にはいられないんだと思います。
いい席で、とは思っても、じっさいには歌舞伎座の値段の高いのにもやっぱり閉口しちゃうし なかなか。
團菊祭も、もっともっと魅力的にできたと思うんですけどね。
でも、お互い、これからも少しでも楽しい舞台に出会えますように。その場合、ジャンルは問わずで

投稿: きびだんご | 2015.05.28 22:40

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