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2015.06.22

3度目の敦

6月20日(土) 「敦 山月記・名人伝」 13:00〜 於・世田谷パブリックシアター

原作/中島敦 構成・演出/野村萬斎 美術/松井るみ 出演/萬斎(李徴/紀昌)、万作(甘蠅/老紀昌)、石田幸雄(袁傪/紀昌の妻/飛衛・主人)、深田博治・高野和憲・月崎晴夫(敦たち/都人士) 大鼓/亀井広忠 尺八/藤原道山

2005年、06年に続いて3回目の上演。この空白の間に、万之介さんが亡くなられた。万作さんもお年召され、動きの大きい李徴役は萬斎さんにチェンジ。

席はI(アイ)列のセンターブロック通路際と、狙った場所が取れた。で、席に着くと、舞台正面には大きな中島敦の写真が吊られている。特徴ある半円形のスロープlには位牌。位牌って再演時にはあったのね、すっかり忘れてました。
忘れちゃってたところ、よっく覚えてるところ、さまざま。虎になった李徴の衣裳はなかなかスタイリッシュなのでは。もっと獣っぽかったのは初演時だけだったかなー。もはや曖昧模糊。

初演の時に受けた衝撃=痛いほどの自意識と絶望の直撃は、さほどでもなかったかもしれない。むしろ、それぞれの漢語混じりのセリフや、特に3人の敦たちが声を合わせて同じセリフを言う時のリズムなどが、とても美しく、それを聞いていることが心地よかった。地謡を聞いている時に似ているかもしれない。
そういえば、萬斎・李徴の動きは、とてもお能っぽかったように思う。

20分の休憩の後の「名人伝」は、「山月記」が重い分、笑わせる要素や、「文字で見せる」工夫もたくさん(これは基本的には初演を踏襲)。

2作品で間に休憩も入るけれど、この全体で「敦」という作品、というのは、今回、とても強く感じられた。また、舞台上手の尺八、下手の大鼓も本当に素晴らしくて、言葉を喋るわけではないが重要な出演者だと実感した。

*13時開演だったので、11時半少し過ぎに、キャロットタワー26階のレストランへ。少し待ったけど、窓際に座れてラッキー。東京タワーやスカイツリーがよく見えた。食べ終えて出る時には、順番待ちの人がけっこういて、流行ってるのね〜。意外な穴場じゃありますまいか。
メニューには「世田谷マダムのサラダランチ」などという、注文しづらい(爆)のもあるけど、サラダバーとか2種類のスープとかありましたよ。

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