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2015.06.05

「あー、地球に生まれてよかった。」

6月3日(水) 「わが星」 14:00〜 於・三鷹市芸術文化センター星のホール

作・演出/柴幸男 音楽/三浦康嗣 振付/白神ももこ 出演/大柿友哉、黒岩三佳、斎藤淳子、寺田剛史、永井秀樹、中島佳子、端田新菜、山内健司

前夜の大人計画の、「夜の」「大人な」世界から一転、団地に暮らす小さな娘の誕生の時からの100年と、彼らのそして我々の住むこの星が生まれて死ぬ100億年を描いた舞台を。振り幅が無限大だね、私も。
*タイトルはチラシのキャッチコピー

「わが星」は2009年に、この三鷹・星のホールで生まれ、その年の岸田戯曲賞を受賞。震災の年に全国6都市を公演して、今年ふたたび三鷹で。去年は同じく三鷹で、公募した高校生キャスト&スタッフによる「わたしの星」も上演されている。私は初見。
役者さんも、いろんな劇団に所属する人たちで、ほぼ知らない。誰がどう、ということとは関係なく、全員きっちり磨き上げられたセリフやリズム感で、心地よい。そう、「マームとジプシー」「FUKAIPRODUCE 羽衣」などと同じく、繰り返し+踊り+歌の系譜ですね。柴さんの「ままごと」でも、一人芝居「朝がある」を、ここ三鷹で見たことがある。

整理番号付きの自由席で、私は4番。忘れてたけど、発売初日に取ったんだっけ。会場は中央をぐるりと取り巻くように客席が作られていて(でも均一ではない)、どこに座るか迷ってしまった。最前列は演技スペースだしそれってどうよ、もっと気楽にと思って、入り口から見ると3時のブロックの2列目端にしてみた。これが結構正解で、(非常口に一番近かった。地震に遭遇したばかりだからね)途中、中央を挟んで、先生と生徒の会話が行なわれるのが12時と6時の位置なので、両方をよっく見られたのでした。
中央というのは丸いスペースで、その周囲を家族がぐるぐる回りながら喋ったり(あたかも恒星のように)、その円の中の丸いちゃぶ台で、家族の生活を示したり。

細かいことはどうでもいいんだけど(笑)、星の一生と、人の一生が重なり合って、いま、この瞬間に、ここに生きて、誰かと知り合って、泣いて笑っていることが、奇跡のようにも思えてくる。すっごい果てしない空間の中の自分を思う一方で、たとえば小さい頃にきょうだい喧嘩をしたり、友達と遊んだりのパーソナルな記憶が呼び起こされて、なんだか不思議な感覚。
90分の間に、果てしない旅行をしたようだったな。

決して便利とは言えないここ三鷹での公演で、前売りが売り切れてるだけのことはある。そして、そもそもこの三鷹から生まれた作品だということで、頼もしくもあるのでした。

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