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2015.06.21

木ノ下歌舞伎を見る

6月13日(土) 「木ノ下歌舞伎 三人吉三」16:00〜 於・東京芸術劇場シアターウエスト


(プレビュー公演)
監修・補綴/木ノ下裕一 演出・美術/杉原邦生 作/河竹黙阿弥 出演/大村わたる(和尚吉三)、大橋一輝(お坊吉三)、堀越涼(お嬢吉三)、村上誠基(木屋文蔵)、熊川ふみ(一重)、藤井咲有里(文蔵女房おしづ)、武谷公雄(土左衛門伝吉)ほか

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↑人物相関図(右)と、チラシの一部

3幕19場である! 第1幕、大川端庚申塚の場が第10幕だから、それまで何を?と思うじゃありませんか。そこには、いまは上演されることのない、刀剣商・木屋文里と花魁一重(ひとえ・お坊の妹)の廓話が。あ、十三郎はこの木屋文里の店の使用人ね。
いやー、全体はこんな話だったのか、と、たまたま借りてきていた歌舞伎事典(平凡社)を広げてみたりしたわよ。
2幕、3幕にも、この文里・一重のストーリーが入る。なので、それをそっくり抜けばまぁシンプルにはなるわね。

文里は、(2幕)花魁に入れあげたあげく零落するが(この苦境を耐えて尽くす女房おしづ)、3幕ではこの一重が出産、赤児を残して死ぬことになる。そこを訪ねる文里と、後を追い雪の中、門口で胡弓を弾くおしづと息子。うーん、おしづは「いい女房」みたいだけど、怖い怖い。
(なので、冒頭からはちょうど1年間の物語となる)

ほかに2幕冒頭に「地獄正月斎日の場」。これねー、狂言的存在で、地獄の閻魔とか出てくるんだけど、ラップなの。地獄拳なども。目をパチクリ、だったけど、「地獄」(和尚が見た夢だった)が、後で効いてくる気がした。

コクーンの「三人吉三」とも全く違うから、あまり思い出したりはしなかったけど、BL風味はいっさいありません

ラストが秀逸だったなぁ。3人の立ち回り。捕手が舞台にいるわけじゃないいのに、大勢と刀を交えてるみたいなのね。倒れて動かなくなった3人の上に、頭上から降ってくるのは、雪じゃなくて、鎮魂散華のように感じられ、とても美しかった。

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