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2015年10月

2015.10.30

フィガ郎とスザ女!

10月25日(日) 「モーツァルト 歌劇『フィガロの結婚』〜庭師は見た! 新演出」 14:00〜 於・東京芸術劇場コンサートホール

指揮・総監督/井上道義 演出/野田秀樹 出演/ナターレ・デ・カルロス(アルマヴィーヴァ伯爵)、テオドラ・ゲオルギュー(伯爵夫人)、小林沙羅(スザ女)、大山大輔(フィガ郎)、マルテン・エンゲルチェズ(ケルビーノ)、廣川三憲(庭師アントニ男)ほか 声楽アンサンブル、演劇アンサンブル 合唱/新国立劇場合唱団 管弦楽/読売日本交響楽団

なんだかよくわかんないんだけど、野田秀樹演出というだけでチケットを買ってた。唯一見たことのあるオペラが「フィガロ」だったことも少しあるかな。
これは「秋期」公演で、すでに大阪などでは(川崎でも)春期公演がおこなわれていた。いいなー、と思いつつ、待ってましたよ。チケットは芸術劇場の先行で、4月の初めには買ってたし(2階後方センターから)。

でも予備知識はほぼないので、ひゃー、設定が日本なのか(江戸末期の長崎)、庭師ってほんとにあの枝をチョキチョキする日本の庭師! まずはビックリ。開演前から、庭師が舞台前方ギリギリの辺りをうろうろしてるー(失礼! 庭師としてお仕事中。ナイロン100°Cの廣川さん)。

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2015.10.26

渋沢敬三と宮本常一、でも演劇の話

10月24日(土) 「地を渡る舟 1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち」 14:00〜 於・東京芸術劇場シアターイースト

(てがみ座 第11回公演)
脚本/長田育恵 演出/扇田拓也 出演/清水伸(宮本常一)、俵木藤汰(渋沢敬三)、三津谷亮(吉永修司)、松本紀保(渋沢誉子)、福田温子(宮本真木)ほか

茨木のり子を描いた「蜜柑とユーウツ」の作者、長田さんの作品、しかも民俗学ですって⁉︎ということで、ホイホイと。初演ではなくて2年ぶりの再演とのこと。

サブタイトルに1945が入ってることに後から気づいた。冒頭、1945年の終戦直前、渋沢邸に「宮本さん」が現れて、女中の「りく」と言葉を交わすところから始まる。そしてすぐに、1935年に。そこから時をたどっていって、なるほど!冒頭のシーンはここだったのか、ということに。

アチック・ミューゼアムとは、渋沢敬三(渋沢栄一の孫。父親が廃嫡されて若くして当主となっていた、というのは、作中でそれほど具体的に説明されない)が、私財を投じて設立した民俗学の研究所。のちに、これは敵性語であるとイチャモンをつけられ、「常民文化研究所」となった。渋沢邸の離れにあって、若い研究者が出入りしている。そこには日本全国から収集した生活用品、祭祀のための物などが溢れている。そして、奥様(三菱・岩崎家出身)はとうぜん、こころよくは思っていない。

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2015.10.24

ナショナル・シアター・ライヴ情報

先日、遅まきながら「スカイライト」を見て、面白いっとなったナショナル・シアター・ライヴ。吉祥寺オデヲンでは、現在「コリオレイナス」(30日まで)、そして「宝島」(31〜11/5)。なんだけど、これは見にいくのが苦しい状況。
本拠地(?)のTOHOシネマズでは……「オセロ」が終わっちゃって、この後「リア王」が待ってる。

……と、そんなところへ新たな情報が。なんと、文化村ル・シネマでも上映されるんですと。「ザ・オーディエンス」「スカイライト」そして年明けに「フランケンシュタイン」(カンバーバッチ)。選択肢が増えるのはいいことだ。

気になるのは「ザ・オーディエンス」で、見逃した私への救いの手、みたいなのに……11/7〜11/13って、ものすごーく悲惨な日程。たぶん、そんなことしてる場合じゃないと思う。
書の最終〆切は8日だけど、そのために滞ってに違いない仕事の大山とぴったり重なってるよ。いやはや。

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やっぱり1階から見たいねー

10月23日(金) 「芸術祭十月大歌舞伎」夜の部

「阿古屋」「髪結新三」

 まず、書の墨田教室(先生の家)に行ってから、歌舞伎座へ。教室でかなりエネルギーを使っていて、もし3階Bだったら挫折してるレベルの疲れ方。も心配で。が、最近では珍しく、今月は音羽会にチケットをお願いしていたので、そりゃもう何が何でも行きますわよ。5列のほぼセンターで、菊之助・重忠が真正面。
 前回、6日に3階から見てたけど、やっぱり近くから見るのはいいわねぇ、というのをほんとに実感。耳は同じはずなのに、役者の台詞も詞章もよっく聞き取れるんだわ。集中度の違い、なのかしらん。
 と実感するたびに、コレという時はいい席で見よう、そうでなければ行かなくてもいいんじゃないの?と思ってしまう。

 というわけで、どころじゃなく両演目を満喫。髪結新三は途中に休憩が入らないこともあって、後半疲れを感じたけれど、楽しかった。

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2015.10.19

秋の噺といえば!

10月18日(日) 「柳亭市馬独演会」 14:00〜 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール


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気楽に行ける三鷹での独演会に、いざ。

開口一番は、市若くん。えーっと、いまお弟子は二つ目が4人と、前座が2人?3人? 初めて見た。「道灌」も久しぶりすぎて、途中まで、これ何だっけと思ってしまった。

市江くんは、ヒョロヒョロ頼りないイメージだったんだけど、だいぶ脱皮してるかのよう。滑舌もよくなってるんでは。個人的には、「ここだ!」って時にサラサラ行っちゃうのがもどかしい。登場までに時間がかかって出囃子が延々、だったのはなぜだったのかな。

市馬師匠は、弟子には一言も触れず。亡くなられたばかりの円蔵師匠のことなどを。1席目は「目黒のさんま」。最近、落語から遠ざかってるから、こういう季節もののことを忘れてた。太平の世の無邪気な殿様がかわいい。バカ殿なんじゃなくて、家来に災いが及ばないよう気を使うことができる(上に立つものとしてそう育てられる)。だから、ほんとに美味しいさんまを食べさせてあげたくなるわね〜。炭火で焼いたサンマ、いいなぁ。

仲入り後の奇術、アサダ二世は、とぼけた味がいいのよね。三鷹の市馬独演会では色物さんが大抵いつもお年を召した方で、今回もまた、だけど、若々しい。まさに「寄席の奇術」だわね。

市馬師匠が高座でそのアサダ二世のことをあれこれ喋ってたら(道具をいっぱい並べて、何も使わず、喋っただけでオシマイだったことがある、など)、舞台袖からアサダ二世が「こらこら」って風に姿を見せたり。和やかでしたわ。
そして、ここで「文七元結」が聞けるとは!! キャーだったのは、もちろん、今月の歌舞伎座にかかってるからでもある。
師匠の噺では、吉原の角海老じゃなくて佐野槌。そこの女将が貫禄あってとても好きなんだなー。あと、文七のお店も和泉屋じゃなかったっけね。オオミヤと言ってたかな。近江屋?
今まで何回か聞いてるけど、細部はたぶんいろいろ変わってもいるんだろうね。登場人物が多いのに(オオミヤの場面もあって、主人や番頭たちも出てくる)、描き分けがうまいなぁと改めて思う。
ただ、聞いてると、江戸時代の噺だよねー、新暦っぽくないですか、と思っちゃうところも(←師走に31日はない、とか。仕事で常にそんなことを考えちゃうから、職業病なの)。と、重箱の隅ですが。

長講で、終演したのは4時半近くになってた。それにもビックリ。休憩時間に席を立たなかったから、出る時に物販コーナーでミックス寄席の席亭(というよりマネージャーですか?)を見かけて、あらら、でした。
のどかな日曜の午後、落語に浸ったいい時間でした。
*この日、それ以外の時間、トータルで6〜7時間は書の稽古をしていたから、いい気分転換になった。


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2015.10.18

マンザナ!マンザナ!マンザナ!

10月17日(土) 「マンザナ、わが町」 18:30〜 於・紀伊國屋ホール

作/井上ひさし 演出/鵜山仁 出演/土居裕子、熊谷真実、伊勢佳世、笹本玲奈、宮沢梨絵

こまつ座の公演、10月はこの紀伊國屋ホールと、「十一ぴきのネコ」のサザンシアターと、両方あるのよね。これって、ずっとこまつ座を見続けてる人には厳しいのでは。決して安くはないもの。
……と言いつつ、いつものように安く見たのではあるけれど。

太平洋戦争が始まった翌年、アメリカでは日系人が強制収容所に入れられていた。そんな一つ、マンザナで「ここはいい所!」という趣旨の台本で、朗読劇が演じられることに。
で、新聞記者だったソフィア(土居裕子)をリーダーに、徐々に集まっていく。

なんといっても、熊谷真実が芸達者ぶりを遺憾なく発揮。夫と死別して(写真の花嫁として渡米)、子供3人は日本の故郷で育ててもらっている浪曲師! あの声も浪曲に合ってるしね。ロビーのお祝い花かなにかのリストに春野恵子という名前があったけど、彼女の指導かしら。いろいろ笑わせるし、かきまぜるし。「おっかさん」の感じ。

他にも歌手や、女優がいて、それぞれの「日系人」であるが故の苦労が語られる。そして、孤児院で育ったというサチコ斎藤(伊勢佳世)。日本語はヒヤリングのみOKで、喋れない、ということになっていて、そのヘンテコ言葉も面白い……んだけど、秘密めいた存在。

リーダーは毎日、大統領に宛てて手紙を書いている。この措置は間違っている、という糾弾の趣旨の。じっくり物事を考える人が、一番急進的かつ行動的、という好例(と言っていいかな)。もちろん、日本が一方的な被害者として描かれているのではない。
井上ひさしの言いたいことはよくわかるんだけど、それゆえに、ちょっとシンドイところもあった。ストレートすぎて。……とはいえ、今、上演されることの意味に背筋が寒くなる。

土居裕子さんは、よく名前はお見かけするけど、実際に見るのは初めてかも。少し印象が薄い部分もあるかな。というのも、熊谷真実と伊勢佳世が、それぞれに面白い役だから、というのもある。後から、フムフムと考えさせるような役、ともいえるか。

土曜の夜に気軽に出かけたはいいけど、上演時間が休憩込み3時間では、ちょっと疲れましたわ。

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2015.10.16

またもやzzz

10月13日(火) 「通し狂言 伊勢音頭恋寝刃」 12:00〜 於・国立劇場 大劇場

実は10日の府中の文楽でも、意識がけっこう飛んじゃったんだけど、この歌舞伎でもまた! 3階8列のほぼセンターくらいだから、席は悪くないんだけどなー。
序幕の追駆けや地蔵前では、春のこんぴら歌舞伎を思い出してた。井戸がものすごく近かった(花道そば)などなどと。
それはまあいいんだけど、2幕の太々講があらあらってくらい記憶ナシ。最初のうちはそれでも、音羽屋の恒例の復活狂言にこんな感じのシーンがあったな、とかは思ってたのよ。菊ちゃんが万斎とかって役の時。 ……頭の中で、こんぴらを引きずってたのかしら。で、そうこうしてるうちに

我ながら困ったもんだ、と思って、気をとりなおして油屋、だったのに、どうにもこうにも。

というわけで、 「行きました」ってだけね。先月の文楽の伊勢音頭のチケットを持っていけば、何かもらえたらしいのに、それも忘れてたし。とほほ。

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2015.10.14

十一ぴきに再会

10月14日(水)「十一ぴきのネコ」 14:00〜 於・紀伊國屋サザンシアター

これまた2回目の観劇。今日まで比較的仕事が暇だったので、いろいろ詰め込んでしまったのです。そして、定価だったらいくら私でも2回は見てないけど、申し訳ないくらいに安くなってたので。
そして、前方の端じゃなくて後方席でありますように!と祈ってたら、14列(すぐ後ろが通路)をもらえて、ラッキー! 前回公演を含めて、初めて後方から見たんだと思う。これがなかなかよかったです

開演前に通路をウロウロしてるネコたち、ほんと自由なのね(ノラ猫だもんね)。私のすぐ後ろ、通路で寝そべってるのは、にゃん四郎。

このお芝居は、少し後ろから、そんなに入れ込まないで見るとまた面白い、というのを発見した気分。特に第2幕になってからの客席の反応も良くて、そういうのも込みで楽しめる席だった。前方のセンターだと、どうしても「中」にいて客観視が難しいから。
わざわざ副題を「子どもとその付添いのためのミュージカル」としてある意味って、そんなところにもあるのかも。

それにしても、3年前の公演から今回へ。東日本大震災から安保法案へ、というところだろうか、大きな社会的背景としては。にゃん太郎の最期の言葉「この暗さは何だ!」が突き刺さるなー。

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2015.10.13

初めてナショナル・シアター・ライヴを見る

10月11日(日)  「スカイライト」18:40〜   於・吉祥寺オデヲン

作/デビッド・ヘア 演出/スティーブン・ダルドリー 出演/ビル・ナイ、キャリー・マリガン、マシュー・ビアード

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  ナショナル・シアター・ライヴは見に行きたいと思いつつ(シェイクスピア劇をやってる認識)、なかなか実現せず。

シェイクスピアじゃない「スカイライト」「 ザ・オーディエンス」もとても面白そうなんだけどTOHOシネマズじゃなく、そのあと池袋は行けるか⁉︎というのもダメで。ガックリしてたら、なんと「スカイライト」は吉祥寺で上映。休日の夜、ホイホイ見に行った。やっぱり気楽に行ける場所って、うれしい。

舞台の映像化で、編集はナシ。文字通りライヴ映像らしい。カメラワークが素晴らしくて、ほんと引き込まれる。今年のトニー賞のリバイバル作品賞を受賞。主演女優賞などにもノミネートされてたよう。

舞台なので……休憩が20分。スクリーンの左下に、休憩の残り時間が秒単位で表示されてる。また、第2幕が始まる前には、作者インタビューがあって、それを会場で聞いてる観客の反応なんかも入ってた。このインタビューも面白かった。

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2015.10.12

「月の獣」再見

10月12日(月・祝) 「月の獣」14:00〜 於・俳優座劇場


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金曜日に見たばかりだけど、公演は明日までなのでもう一度見てきた。どうせなら千秋楽の13日に見たいな、とは思ったのだけど、そういうわけにもいかず……。ま、安く見られるから、ということももちろんある。前回は13列の左ブロックだったけど、今日は10列のセンターブロックの右寄り。大きなポイントとなる壁の家族写真(顔がくりぬかれてる)が、ちょうど正面くらいに見えた。

一度見て、夫アラムのことがわかっていたから、1幕1場からちょっと涙ぐんでしまった。彼がただ一人生き残って、だからこそ、祖父、父から続く血を残したいと熱望していることには、前回は思い至らなかった。

この作品は、作者リチャード・カリノスキーの前妻の祖父母の実話に基づくという。戯曲の素晴らしさとともに、ほんと俳優の熱演も特筆もの。占部房子って今までそれほど強い印象は持ってなかったけど、認識を新たにした。
テーマは重いものの、時にクスリとする場面も効果的。そして、イタリア系の少年を加えての3人で撮る写真! そうそう、アラムは写真家で(町の幸せな家族の写真を撮ってる)、事あるごとに妻の写真を(嫌がられながら)撮ろうとしてた。でも、最後に自然に、3人で、となる。そして、カメラの方ではなくて正面を向いて幕となる。

私はこれを今年のベスト1、にしていいな。

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マリー・ローランサンに胸きゅん

10月10日(土) 「マリー・ローランサン展」 於・府中市美術館


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去年は府中の文楽とミレー展を一緒に見て、今年はこれ。府中市美術館って、毎年、春と秋にこういう企画展をやってる気がする。広い府中の森公園も気持ちいい季節だから、ほんとは一日のんびりすればいいのかも。

チケットがピンクの水玉模様で、最近、水玉といえば草間彌生だったなぁと、ちょっとおかしい。よくよく券面を見てみたら、左上、Mの文字の横にカタカナで小さく「フランスカワイイ」と書いてある

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2015.10.11

今年も美術館と文楽をセットで

10月10日(土) 「文楽地方公演」昼の部 14:00〜 於・府中の森芸術劇場ふるさとホール

解説:咲寿大夫
「団子売」
「心中天網島」天満紙屋内の段、大和屋の段、道行名残りの橋づくし」

地方公演は毎年、府中に来てるんだと思う。こういうのって決まってるのかな。昼夜公演だけど、夜の部は「絵本太功記」と「日高川入相花王」。ま、昼だけでいいかな、と(太十苦手)。昼夜とも玉男、勘十郎で、昼の床は咲大夫・燕三、呂勢大夫……これらはわかってたけど、まさか清治が出演だったとは!びっくり〜。

その清治さんは「団子売」。呂勢大夫、咲甫大夫、希大夫とで。楽しかった、のではあるが、つい気楽な席を選んだもので、床からは遠かったのが残念。

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2015.10.10

「月の獣」の余韻の中で

10月9日(金) 「月の獣」 18:30〜 於・俳優座劇場

作/リチャード・カリノスキー 翻訳/浦辺千鶴 演出/栗山民也 出演/石橋徹郎、占部房子、金子由之、佐藤宏次朗

こういう出会いがあるから、観劇はやめられない、と思う。
「月の獣」は1915年にトルコで始まった「アルメニア人虐殺」で家族を殺されて、アメリカで夫婦になった若い2人の物語。1921年のアメリカ・ミルウォーキーのアラム(石橋)の部屋に、はるばるセタ(占部)がやってきたところから。この時、2人は19歳と15歳だった。彼女は「写真の花嫁」だけれど、実は写真が間違ってたというドタバタ。アラムが見た写真の子は、セタと同じ施設でもう亡くなってしまっていた。
彼の部屋の壁には、両親と3人の子のポートレート。が、父親のところに彼の顔が貼ってあるだけで、あとの4人には首がない(くりぬかれている)。そして彼女は、母が作ってくれたお人形のぬいぐるみを手放さない。そんな始まり。この二つはその後、ずーっと目に触れる場所にあるのだけれど、最後にとても重要な存在となり我々の前に示される。

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2015.10.06

夜の部はちと疲れた

10月6日(火)  「芸術祭十月大歌舞伎」夜の部

「壇浦兜軍記 阿古屋」玉三郎(遊君阿古屋)、亀三郎(岩水左衛門)、坂東功一(榛沢六郎)、菊之助(秩父庄司重忠)
髪結新三」松緑(新三)、時蔵(忠七)、亀寿(勝奴)、團蔵(弥太五郎源七)、秀太郎(後家お常)左團次(家主長兵衛)、仁左衛門(加賀屋藤兵衛)、菊五郎(肴売新吉)ほか

  めでたく仕事を仕上げてから歌舞伎座へ……それはいいんだけど、見る前からへとへとさぁ。しかもいきなり「阿古屋」だからね。よくくじけずに見に行ったよ。あ、今日は挫けやすい3階7列から。楽近くに1階から見ます。

「阿古屋」を前に見たのは……と辿ってみたら07年の秀山祭で、だった。菊ちゃんが演じた重忠は、吉右衛門 。んでもって、亀兄の人形振りの岩水は段四郎。そうしてみれば、ずいぶん若返ってるのね。
これ絶対にと思ってたけど、とりあえず起きてました(爆)。ま、ぼんやりと見てたんですけども。しかーし、玉三郎から引き継ぐ若手はいるのでしょうか。

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2015.10.04

懲りない女

あぁぁ、うぅぅ。
チケット持ってるのに、行けなくなりました!という勿体ないことを、実はたびたびやらかしてまして。なんとか空席にはしない、という努力はしてるけど(代打出場頼む、というかたちで)。その度に、「もうしません」と誓ってはいるの。

……が、今日もまた。見送ったのは木ノ下歌舞伎「心中天の網島」@こまばアゴラ劇場。初・アゴラを楽しみにしてたのになー。駅の反対側には、日本民藝館やら近代文学館(カフェに興味津々)があって、ピッタリの日和だったのになー。

13時開演だったから、11時半くらいに、早めのお昼の支度=チキンライスを作りながら、いやいや見に行ってる場合じゃないでしょ、と突然まぁ正気になったのね。仕事の締切と進捗状況を考えると全くそんな場合じゃなかった。自由席だから目立たないか、とも言い訳しつつ。ごめんなさいです。

今月は、またも来ました書の公募展シーズン。作品書きで気が重い。……のに加えて、妙に観劇予定がある。しかも「月の獣」だの「地を渡る舟」だの、小劇場系統。かつ、すっごく安く買えたもの、などなど。
で、不安にかられつつも、やっぱり誓うわよ。なんとか見に行くもんね、と

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2015.10.03

納得の4演目:歌舞伎座

10月3日(土) 「芸術祭十月大歌舞伎」昼の部

「音羽嶽だんまり」松也、梅枝、萬太郎、右近、児太郎、権十郎ほか
「矢の根」 松緑、彦三郎、権十郎、藤十郎
「一條大蔵譚 檜垣茶屋・奥殿」 仁左衛門(一條大蔵長成)、孝太郎(お京)、家橘(鳴瀬)、松之助(勘解由)、菊之助(鬼次郎)、時蔵(常盤御前)ほか
「文七元結」 菊五郎(長兵衛)、時蔵(女房お兼)、松緑(鳶頭)、梅枝(文七)右近(お久)、團蔵(藤助)、左團次(和泉屋清兵衛)、玉三郎(角海老女房お駒)ほか

気持ちの良い10月最初の土曜日。珍しく歌舞伎座へ。発売日をだいぶ過ぎてから音羽会にお願いしたんだけど、3列14。 うむむ、土曜日でも今日は一等、二等の後ろあたり、わりと空席があったよう。でもお着物の方もわりと目について、さすがにいい季節ですわ。お隣さんも菊の小紋をお召しのわりと若い方でした。

最初のだんまりは、とにもかくにも、松也くん立派になって、という思い。先月の南座「あらしのよるに」も、えっ?何それ、と思ってたのに好評でしたよね。明治座とかでやるなら見に行きたい。児太郎くんって、ああいう髪や装束(緋袴)が似合うみたい。顔の輪郭とか、歌右衛門系統よね、なんて思ったりしながら。

見に行く時の意識の中には「矢の根」がなくて、あらら(ごめんなさい)。幕が開いたとたんに、 三津五郎さーん、と思ってしまった。でも、松緑くんがどーんと立派。二世松緑の追善狂言だけど、二十七回忌なのねぇ。こちらも、松也くんとはまた違う意味で、胸が熱くなるというか……。

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「黄金のアデーレ 名画の帰還」

この夏、JALの機内で行き・帰りの2回見た映画「Woman in Gold」。邦題が「黄金のアデーレ 名画の帰還」となって、11月に公開されるもよう。それに先立ち、東京国際映画祭でも上映されるとのこと(特別招待作品)。

こういう映画祭には全く無縁なんだけど、興味津々。
上映は、10月24日、17:40〜(六本木)と、10月26日、21:00〜(新宿)で、チケットは10月10日発売。
主演女優、ヘレン・ミレンが知的に美しくてとても好き。憧れるわ〜。

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2015.10.02

仏壇マクベス

10月2日(金) 「NINAGAWAマクベス」

演出/蜷川幸雄 作/W.シェイクスピア 翻訳/小田島雄志 ←チラシの表記順(蜷川氏の文字が大きい)
出演/市村正親(マクベス)、田中裕子(マクベス夫人)、橋本さとし(バンクォー)、柳楽優弥(マルカム)、瑳川哲朗(ダンカン王)、吉田鋼太郎(マクダフ)、沢竜二(門番)、中村京蔵(魔女1)ほか

有名な「仏壇マクベス」をここに至ってやっと初めて見る。17年ぶり、だそうです。蜷川御大、こういう上演だの、若手と組んでの「蜷の綿」(「蜷川幸雄」の物語。来年2月)だの、なんだか総決算、集大成的な動き……? いやいや、パワフルに進むのみ、なんでしょうか。

それはともかく。仏壇ってちょっとイメージしたのとは違ったかな。幕とか緞帳代わりの、観音開きの扉があって、紗のような障子(でいいのか?)…これを開閉する老女2人が上演中ずーっと左右の端にいていろいろやってるみたいなんだけど、私はA列のセンターだったから、意識しないと視界に入らず、でした。

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