« またもやzzz | トップページ | 秋の噺といえば! »

2015.10.18

マンザナ!マンザナ!マンザナ!

10月17日(土) 「マンザナ、わが町」 18:30〜 於・紀伊國屋ホール

作/井上ひさし 演出/鵜山仁 出演/土居裕子、熊谷真実、伊勢佳世、笹本玲奈、宮沢梨絵

こまつ座の公演、10月はこの紀伊國屋ホールと、「十一ぴきのネコ」のサザンシアターと、両方あるのよね。これって、ずっとこまつ座を見続けてる人には厳しいのでは。決して安くはないもの。
……と言いつつ、いつものように安く見たのではあるけれど。

太平洋戦争が始まった翌年、アメリカでは日系人が強制収容所に入れられていた。そんな一つ、マンザナで「ここはいい所!」という趣旨の台本で、朗読劇が演じられることに。
で、新聞記者だったソフィア(土居裕子)をリーダーに、徐々に集まっていく。

なんといっても、熊谷真実が芸達者ぶりを遺憾なく発揮。夫と死別して(写真の花嫁として渡米)、子供3人は日本の故郷で育ててもらっている浪曲師! あの声も浪曲に合ってるしね。ロビーのお祝い花かなにかのリストに春野恵子という名前があったけど、彼女の指導かしら。いろいろ笑わせるし、かきまぜるし。「おっかさん」の感じ。

他にも歌手や、女優がいて、それぞれの「日系人」であるが故の苦労が語られる。そして、孤児院で育ったというサチコ斎藤(伊勢佳世)。日本語はヒヤリングのみOKで、喋れない、ということになっていて、そのヘンテコ言葉も面白い……んだけど、秘密めいた存在。

リーダーは毎日、大統領に宛てて手紙を書いている。この措置は間違っている、という糾弾の趣旨の。じっくり物事を考える人が、一番急進的かつ行動的、という好例(と言っていいかな)。もちろん、日本が一方的な被害者として描かれているのではない。
井上ひさしの言いたいことはよくわかるんだけど、それゆえに、ちょっとシンドイところもあった。ストレートすぎて。……とはいえ、今、上演されることの意味に背筋が寒くなる。

土居裕子さんは、よく名前はお見かけするけど、実際に見るのは初めてかも。少し印象が薄い部分もあるかな。というのも、熊谷真実と伊勢佳世が、それぞれに面白い役だから、というのもある。後から、フムフムと考えさせるような役、ともいえるか。

土曜の夜に気軽に出かけたはいいけど、上演時間が休憩込み3時間では、ちょっと疲れましたわ。

|

« またもやzzz | トップページ | 秋の噺といえば! »

演劇」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« またもやzzz | トップページ | 秋の噺といえば! »