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2015.10.02

仏壇マクベス

10月2日(金) 「NINAGAWAマクベス」

演出/蜷川幸雄 作/W.シェイクスピア 翻訳/小田島雄志 ←チラシの表記順(蜷川氏の文字が大きい)
出演/市村正親(マクベス)、田中裕子(マクベス夫人)、橋本さとし(バンクォー)、柳楽優弥(マルカム)、瑳川哲朗(ダンカン王)、吉田鋼太郎(マクダフ)、沢竜二(門番)、中村京蔵(魔女1)ほか

有名な「仏壇マクベス」をここに至ってやっと初めて見る。17年ぶり、だそうです。蜷川御大、こういう上演だの、若手と組んでの「蜷の綿」(「蜷川幸雄」の物語。来年2月)だの、なんだか総決算、集大成的な動き……? いやいや、パワフルに進むのみ、なんでしょうか。

それはともかく。仏壇ってちょっとイメージしたのとは違ったかな。幕とか緞帳代わりの、観音開きの扉があって、紗のような障子(でいいのか?)…これを開閉する老女2人が上演中ずーっと左右の端にいていろいろやってるみたいなんだけど、私はA列のセンターだったから、意識しないと視界に入らず、でした。

台詞や役名は変えずに、装束などは安土桃山時代に移しているから、私の硬い頭では最初、ちょっと引っかかりつつ。だって、まるっきりお侍さんなのに、マクベスだのダンカン王なんですもーん。マクベス夫人はチェロを弾くしね。いつの間にか慣れていたけれど。でも第一幕は、まどろっこしさも感じたかな。そうねぇ、あえて言えば、 もう少し若々しいマクベスがよかった。たぶん、自信にあふれた若さみなぎる、っていうのじゃない部分が語るものが、後々、自分の中に残る気もする……。

特筆すべきは、久しぶりにシェイクスピア役者の吉田鋼太郎を堪能した、ということ。南に逃げたマクダフと、マルカムとの場面、妻子を無残に殺された嘆きなど圧巻! そして……マクダフの柳楽くんは、舞台では初かなぁ。表情がいつも同じようで、お前いっしょに嘆いてやれよ、 みたいに思っちゃいましたです。台詞はいいのにな。
そうそう、びっくりしたのは、マクダフの息子役で大内天くんが出てたこと(ダブルキャストだけど、たぶんこの回は天くん)。上手だったよ。

それと田中裕子がうまいなぁと。セリフにしても所作にしても。吉田さんのうまさとは全く別ものだけれど、この2人を見られたのは収穫だった。

しかーし、これS席13500円なんですよね。いつの間にこんな値段になったのかと呆れてたら、来年1月の「元禄港歌」も同じじゃないの。高橋一生くんが出るんだけど、うー、コクーンシートにチャレンジするか。

音楽は和ではなくて、ブラームスとかフォーレとかの馴染みがある曲を使用。バーナムの森が押し寄せてくるあたりで、一瞬、学生運動?的な音が入ったと思う。
あ、紗の障子の向こう、大きな満開の桜だったり、バーナムの森が動くとき、手に手にその桜の枝を持ってたり、なんというか、さまざま美しかったです。
あとで「蜘蛛巣城」を見てみようかな。

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