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2015.11.11

ナショナル・シアター・ライブ、2本め

11月10日(火)  「ザ・オーディエンス」  18:50〜  於・Bunkamuraル・シネマ

演出/スティーヴン・ダルドリー   脚本/ピーター・モーガン  美術/ボブ・クロウリー   出演/ヘレン・ミレン、リチャード・マッケイブほか

  見逃しちゃって、もう見られないかと思っていたら、文化村でやってくれたので(1週間、1日1回上映)、喜んで見てきた。
  前に見た「スカイライト」では、ビル・ナイかっけ〜、とオジサン好きの面目躍如(?)だったけれど、今回は見る前から、主演のヘレン・ミレンに注目してた。というのも、今月末に公開される主演作「黄金のアデーレ」がとてもよかったから。今まで全然興味なかったのにねぇ。

この「ザ・オーディエンス」は、ヘレン・ミレンがエリザベス2世に扮して、女王が毎週行っている首相との謁見の様子を舞台にしたもの。即位して今年で63年。その間、首相は12人!  日本だったら、いったい何人になるのやら。

それはともかく。首相たちが全員出るわけではないし、年代順でもない。あれ? 最初が誰だったかもう忘れちゃった。かなり最近で、キャメロンだっけ  そこから、喪服姿=ジョージ6世が亡くなって即位する、という時代に飛ぶんだけど、彼女がちょっと向こうを向いて座ってる、と思いきや、あっと驚く衣装の早替り!  赤いドレスから黒へ。鮮やか〜。

その時々の、首相の政治手腕というか、内政上の安定策と、南アフリカや、スエズ危機、欧州共同体などの国際問題が語られるけど、まぁイギリスらしく、かなり皮肉もきいてる。そして、女王という唯一無二の存在の、葛藤や孤独……。場面転換の折々に、子供時代の彼女が現れて、今の女王と会話したりする。

首相でインパクトあるのは、やっぱり2度登場するウィルソンかな(演じたマッケイブはトニー賞の助演男優賞を受賞)。粗野で人間味溢れる、愛すべきキャラクターとして描かれている。彼が急にその職を辞したのはアルツハイマーのせい、という後年明らかになった事実ももりこまれている。
見ている方のインパクト大だったのは、サッチャー。日本人から見ても、良くも悪くも記憶に残る人でもあるし。こちらはウィルソンとは対照的に、女王とは相容れない存在として。だけれども、終わり近くに、女王が12人の名前を挙げていくとき、「同い年だったのよ」と哀惜を込めて言うのである。

正直なところ、歴代首相には、誰だっけ、という人も多い。名前は知ってるけど、という程度だったり。あ、ブレアは出てこない!  知らなくてもけっこう笑っちゃうんだから、客席が大受けなのもわかるというもの。

ヘレン・ミレンは、舞台の上で60年余を演じるのだから、すごいわ〜。実在の人、しかも女王を演じるって、なかなかできることじゃないのでは(なのに、映画「クィーン」に次いで二度目ですって)。

幕間には、脚本家のインタビューと、衣装にまつわるショート・ムービーがあって、これも面白かった。

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