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2015.11.30

パックはキャサリン・ハンター

11月27日(金)  「夏の夜の夢」 18:25〜   於・吉祥寺オデヲン

演出/ジェリー・テイモア  装置・美術/エス・テヴリン  出演/キャサリン・ハンター(パック)、デヴィッド・ヘアウッド(オーペロン)、ティナ・ベンコ(ティターニア)、ロジャー・クラーク(アセンズ公シーシアス公爵)、オクウィ・オクボクワシリ(アマゾン国女王ヒポリタ)ほか
 
ナショナル・シアター・ライヴ、ではないけれども、同様の、舞台の映画化。チラシによると(上のキャストの役名表記もチラシに従っている)、2014年、ブルックリンの劇場で上演されて大ヒットした舞台とのこと。

キャサリン・ハンターといえば、野田秀樹の「The Bee」「The Diver」でもすごい存在感だった人だけれど、パック?  と思ってた。少年のようなシャツとサスペンダー付きズボンに、白塗りの顔。客席の中央にある舞台に一人登場して……白い大きな布がバーッと降りてきたと思ったら、上につり上がって、迫力のオープニング。
とにかく全編通じて、高い天井を生かした縦方向の動きや、時に使われる映像との組み合わせが、美しいし迫力満点。いや〜、これ実際にそばで見ていたらすごいだろうな、と思わずにはいられない。

  日本で見る時には、たいていオーベロンとシーシアス、ティターニアとヒポリタはそれぞれ一人二役だったように思う。村井國夫と麻実れい、のように。でも、これはそうじゃないから、まずその点でわかりやすい。
シェイクスピアの原作にも、ヒポリタはアマゾン女王とちゃんと書いてあるけど、いつもだとついそれを忘れそうになる。ここではヒポリタはアフリカ系の女優。そして妖精の国はその逆で王オーベロンがアフリカ系で堂々たる体躯。こういうことって、日本じゃやっぱり難しいか。特に女優は。そうそう女優はみんな美人とか可愛いといった形容はできないかもw  なんか、逞しくしっかりしてる。唯一、妖精の女王のみ、たおやか系。

  とにかく視覚的に楽しい。装置が、ということではなくて(かなりシンプルなので)、役者の動きなどとの融合で。子供もたくさん出演してるけど(妖精たち)、妖精だから飛んだりするとき、黒衣のような人たちが抱えて。黒衣で思い出した!  ラスト、職人たちが披露するお芝居で、ピラマス役のボトムが剣で自殺するとき、ほとんど判官の切腹のように横真一文字だったのよね。パックの白塗りも、ピエロっぽいというよりはなんか歌舞伎ふう、とか思いながら見てしまった。

キャサリン・ハンターのパックは白塗りだから、顔だけみればちょっと不気味。でも、軟体動物か、みたいな柔軟性とか、いろいろびっくりだ。

終幕、公爵と2組の若者たちの合同結婚パーティでは、ドレスアップした子供たちも大勢登場。アジア系の子たちとか(エンドロールに日本人名前あり)、大団円へのキラキラ感がいっぱい。たのしーい。

ほんとに夏の一夜の夢、というのが祝祭感の盛り上がりの中で強く感じられた。

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