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2015.11.08

狂言、たのしい!

11月4日(水) 「狂言ござる乃座 52nd」 19:00〜 於・国立能楽堂

「長光」高野和憲(すっぱ)、竹山悠樹(田舎者)、岡聡史(目代)
「ひ屑」萬斎(太郎冠者)、万作(主)、深田博治(次郎冠者)……休憩……
素囃子「盤渉楽」
「政頼」萬斎(政頼)、石田幸雄(閻魔大王)、中村修一・内藤連・飯田豪・竹山悠樹・月崎晴夫(鬼)、金澤桂舟(犬)

この週の初めごろ、仕事の締切が2つ重なった上に、書の作品書きも最終段階で、相当せっぱつまってキィィだった。水曜日も午前中は起き上がれず……。
行くのどうしようかと思ったけど、まあ気分転換、という感じで出かけた。これ、歌舞伎だと無理だったかも。軽い笑いでほぼ2時間てのはわかってたしね。歌舞伎座だったら挫折していそう。
そして結果的に、気楽に笑ってスッキリ

年2回のござる乃座は特に、テーマの決め方とか演目の構成が、うむ、なるほど!と思うことが多い気がする。
今回は萬斎さんが、狂言面「武悪」を使う演目2つでシテを務め、その前にまず、軽くて単純な笑いの「長光」を。
「長光」って、備前長船の刀工。あら、昨今の刀剣流行にも乗ってるのかしら。高野さんがシテで(7日の公演では深田さん)、ほんと感慨深いものが。竹山さんも、「奈須与市語」の披キを記憶してるけど、後輩も増えて、たくましくなりました。
「長光」「ひ屑」(←屑茶。太郎冠者はケチな主人の言いつけでこれを挽く)ともに、軽くて単純なストーリーで、面白かった。
*「ひ屑」は和泉流だけのもの、とのこと。

「政頼」は鷹匠と閻魔大王&鬼……といえば、歌舞伎でもやったよね、吉右衛門の鷹匠、富十郎の閻魔大王で。見ながらつい富十郎を思い出しちゃった。
六道の辻で、さてお前は極楽か地獄か! なーんていうと「博奕十王」を思い出すけど、これも面白い。子方が演じる犬が、そうよ「びょう、びょうびょう」と鳴くのよ、とか。
鷹匠の腕にいる鷹が、今回は自慢の作り物だそうで。羽を広げる仕掛けがあった。いろいろ考えるのねぇ。

というわけで、狂言のおかげでここから復活できました。これを書いてる8日、書も提出して、ホッ。上向きのきっかけを今回は狂言がくれたんだなぁ。

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コメント

こんにちは。

間違いなく「狂言、たのしい!」

私は7日も「長光」の田舎者を竹山くんだと思い込んでいて、なんか随分感じが変わったなぁ、声も違うなぁ(←この時点で気づけよ)と思いつつ見ておりました。月崎さんファンなので、嬉しかったわ。

「ひ屑」は太郎冠者の眠りっぷりに笑わせていただきました。自分がすっごい眠たがりなのでとても共感を覚えつつ見ておりました。次郎冠者はたまったもんじゃありませんね。

「政頼」で鷹が羽をひろげるところは客席はざわめきました。能楽堂では珍しいなと思いました。ここのところちょっと間があいてしまったせいか、声で演者を判断するのがちと難しかったわ。月崎さんだけはわかるけど(笑)。

月末は万作を観る会ですね、のからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2015.11.09 13:25

からつぎさま
あっ、深田←→高野は、安定の(いつもの)交互ですけれど、「長光」は水曜と土曜では全く出演者がちがったんですね。いやぁ、層が厚くなってるのを実感します。
月崎さんはまたちょっと違うスタンスといいましょうか……。
それにしても からつぎさまったら、悠樹くんはコロリン丸顔なんですからっ(あ、でも、やつれたかと思ったりしそう)。

あの鷹、腕に止まらせてる間は、なんか地味だなぁと思ってたんですが、あんな風に動くとは。ほんと、ざわめきましたよね。でもまぁ、それって「瞬間芸」だから(爆)。
「万作の会」主催公演は、見所がちゃんとしてるというか、安心して見てられる部分がありますよね。そのあたり、けっこう萬斎さんも意識して運営してきた気がします。

投稿: きびだんご | 2015.11.09 17:14

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