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2015.12.27

怪談/忠臣蔵

12月18日(金) 「通し狂言 東海道四谷怪談」 16:00〜 於・国立劇場 大劇場

発端「鎌倉足利館門前の場」〜大詰第4場「鎌倉高師直館夜討の場」
幸四郎(民谷伊右衛門/石堂右馬之丞)、染五郎(お岩/小仏小平/佐藤与茂七/大星由良之助/鶴屋南北)、亀蔵(宅悦/小林平内)、錦之助(小汐田又之進)、彌十郎(直助権兵衛/仏孫兵衛)ほか

またしても回ってきたチケットで、1階の右ブロックから。まぁこのあたり確かに1等Aだと今イチかなぁとは思う。
なぜに12月に「四谷怪談」?と思っていたら、「仮名手本忠臣蔵」の世界が背景にあるからなのね。つい怪談=夏、と考えちゃって……。今回は、特にその「忠臣蔵」の部分を強く打ち出した構成になっている。そして、最初に鶴屋南北がスッポンから登場して、そんな背景?を述べる、ってのはアイディアだわね。ま、私の席は花道を見るには不利だったので、最初、えっ?何、どこ、みたいになっちゃった。

もうだいぶ前のことなんだけど、印象に残ってるところは……小汐田又之進が登場することで、小仏小平の薬への執着がやっとガッテンできたこと、かな。又之進は、発端の門前の場から、登場する場所がくっきりしてるので記憶に残る。それに民谷家に伝わっていた薬を飲んで、足萎えがたちまち治ったところがちょっと可笑しくて……。

染五郎のお岩は、細面だからよく似合ってたような。でも(でも、なのかな)忠臣蔵ストーリーだから、浪宅は比重としてはそれほどでもなくて、サラサラ、な感じ。陰惨さ、伊右衛門の酷薄さがそんなでもなかった。蛇山庵室での幽霊の仕掛けには、おおっ!でした。
あ、そういえば、2階席には幽霊が現れたのよね。キャーキャー言ってたから。

最後が討ち入り。泉水の立ち回りが亀蔵×隼人 うわー、亀蔵さん、さっき宅悦だったのに、というか、役者の体力ってすごい。師直を打ち取って、門前でエイエイオー、なんだけど、この首を包んで結え付けたのって、なんか吹き流しに見えちゃった

休憩2回込みで4時間40分ほど。うわーっと思ったけど、そんなに長さを感じず面白かった。鶴屋南北はじめ、染五郎の発想がいろいろあるんだろうな、と頼もしく思う。
11月の神霊矢口渡も、細切れじゃなくまとまって見られて、通し狂言の面白さを満喫。さて来月の小狐礼三はどうかな。
来年は、今年よりももっともっと歌舞伎が楽しめますように……と言いつつ、歌舞伎座は夜の部しか確保してないし、演舞場には行かない、浅草もどうなるかハテ。お正月、東京3座くらいでいいんじゃないの?

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