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2015.12.15

バロック・オペラを見る

2月13日(日)  「オペラ  妖精の女王」  14:00〜   於・北とぴあ さくらホール

作曲/ヘンリー・パーセル   台本/作者不詳(台本翻訳/大橋マリ)   原作/シェイクスピア「夏の夜の夢」(小田島雄志訳)   指揮/寺神戸亮   演出/宮城聰  出演/エマ・カークビー、ケヴィン・スケルトン、波多野睦美、大山大輔ほか**歌手・管弦楽/レ・ボレアード**俳優/SPAC

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先月見た、SPACの「真夏の夜の夢」の世界がそのままバロック・オペラにお引っ越し、という公演。私自身はもちろんシェイクスピアから、なんだけど、もともとは古楽好きの友人が「これに行こうかな」と言ったところから。彼女は特に指揮をする寺神戸さん(ヴァイオリニスト:名字は「てらかど」と読む)が好きで、今回はヴァイオリン・ソロもあり!というの魅力だったらしい。
今回は……知らなかったけど「北とぴあ国際音楽祭」というのをやってたんですねー。そしてここでは古楽器の楽団、レ・ボレアードによオペラ上演が毎年行われているんですって。

また、新聞にも載ってるけど、エマ・カークビーというバロック声楽界の大御所が出演。友人曰く「よく来てくれたもの」だとか。

  舞台は二段構造。下にオーケストラ(でも前の方はあいてて、そこでもちょっとしたお芝居が)、上段が演劇スペースで、すがも創造舎にあった妖精の世界が再現されている。演劇部分担当はSPACの俳優さんだけど、もちろん歌手の皆さんも、妖精やらあれこれに扮して。そうだ! 歌詞は英語でセリフは日本語。字幕付き。あれ、英語なの?だったのでした。

  オープニング、オーケストラが揃って、指揮者が出てきて椅子に座り、さあと指揮棒を振り下ろそうとした瞬間……演奏じゃなくてお芝居が始まったよ。あらま、巧みな導入。ここからしばらくはお芝居ね。

  席はSSじゃなくてSで、後方センターだったけど、この辺りでよかった気がする。舞台が縦構造だから、近いと首が痛くなってたかもね。
そもそも、この「妖精の女王」の台本に、アテネの公爵と婚約者ヒポリタは出てこないんだそうで、最後の結婚式は、3組じゃなくて若い2組、なのよね。だったら、職人たちがお芝居をする必然性がなくなりそうなんだけれども。ま、いいんですけども。

休憩込みで3時間半でも、長いとは感じなかった。(お芝居の)宮城演出がわかってたこともあるかな。そこに歌や演奏に加わるわけで。時々、オーケストラもお芝居に参加したり(指揮者がクマのお面をつけたり)。あくまでチョコっとだけの、そのバランスもよかった。

エマ・カークビーの独唱もいくつか。柔らかく品のあるお声でした。終盤、これから結婚式、というおめでたいところで「嘆きの歌」を、寺神戸さんのバイオリンで。これ、すごくよかった。

SPACの「真夏の夜の夢」と、キャサリン・ハンターがパックを演じた舞台(の映画化)、そしてこの「妖精の女王」と、1ヶ月ほどの間に集中的に見られたのも嬉しい。本当は、11日にユジク阿佐谷のチェコアニメ週間で「夏の夜の夢」(トルンカ)を見ようとしてたのに、ダメになってしまったのが心残り。

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