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2016.01.16

一世一代、再び

1月15日(金)  「王女メディア」  14:00〜  於・東京グローブ座

原作/エウリーピデース    修辞/高橋睦郎    演出/高瀬久男、田尾下哲     音楽/金子飛鳥    出演/平幹二朗(妻)、山口馬木也(夫)、間宮啓行(乳母/土地の女)、廣田高志(隣国の太守/土地の女)、三浦浩一(領主/土地の女)、若松武史(女たちの頭)ほか

  もう一回、一世一代!  記憶に新しいのは、藤十郎の……曽根崎心中でしたっけ。まさか、王女メディアでもそういうことになってるとは。なんて元気な80代   いや、こういうのは歓迎だなぁ。

前回見たのは2012年。あの時は世田谷パブリックシアターで、S席1万円もしたから3階から見たのだった。今回、えっ?東京グローブ座、やっぱり1万円ということで見送ってたんだけど、チケットが降ってきたのですわ。ラッキー。ものすごく久しぶりのグローブ座。前来た時はヘイトスピーチとか全くなかった時代だよ。劇場自体はこぢんまりしてて見やすい(駅からの道には難ありでも。
そんな次第なので、席はどこでも、だったところ、2階の左サイド1列め。ここもSなんだ!  役者が近くて、特に平幹二朗は、上手に立って下手に顔を向けてることが多く、表情もよく見えた。ただ、やはり見切れるから、普通にチケット買ってココだったら文句言ってそう。

  いやー、改めて、平幹二朗ってすごい、と思ってしまった。なに、この若々しさ。本当に台詞が明瞭かつ表情豊か。近くから見ている分、よりその激しさ、誇り高さ、絶望にモロに触れる感じ。
  登場人物は、妻であり夫であり隣国の太守であり……固有名詞がないから、より今に引き付けて見るのかもしれない。引き付けて、と言っても、そりゃあ限りはあるけれど。自分を捨てた夫を、ではなくて相手の女を殺す、そして自分の子も手にかけ新たな(別の庇護者)幸せを求める。この部分は古今、変わらないんだもの。むしろ昨今のニュースで見る、「人間のすることじゃない」親のことを思ったり←この妻もそう言われますけれども。

前回のキャスト、平幹二朗と若松武史以外は覚えてなかった。若松さんの存在感もすごかったもの。アクの強さはこういう舞台で生きるなぁ。山口馬木也、健闘!  顔立ちもふさわしいんじゃないかな。

総じて、俳優たちの台詞も素晴らしかったけど(叫ぶのではなくて力強く聞き取りやすい)、唯一、領主の娘の死の様子を伝える家来の一人が、ちょっと叫びすぎかな。でも、役者は総勢9人。すごいエネルギー。シンプルな舞台装置と、人形も効果的だったなぁ。あと、金子飛鳥さんの音楽も。

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