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2016.02.19

二十数年ぶりの「こんにゃく座」

2月14日(日) 「Opera club Macbeth」 13:00〜 於・吉祥寺シアター

オペラシアターこんにゃく座(高瀬久男追悼公演)
原作/W・シェイクスピア(小田島雄志訳による) 台本/高瀬久男 作曲/林光 演出/眞鍋卓嗣 出演/大石哲史(男)、山本伸子(男の妻、マクベス夫人)、井村タカオ(門番、将校、暗殺者、従者、シートン)、佐藤敏之(マクベス、召使い)ほか 〈楽士〉姫田大/フルート、高良久美子/パーカッション、寺嶋陸也(ピアノ)

今年、創立45周年となるこんにゃく座。私は20年以上も前に見て以来(演目は「森は生きている」)、なぜか縁がなくて。何回も見ようと思ったことはあるのに、タイミングが合わなかった。
今回はたまたま吉祥寺シアターという「地の利」があった。武蔵野市の会員だからフラフラとネットを覗いて、あら日曜日の席がある! もちろん「マクベス」にも惹かれたので。

といっても、マクベスじゃないの。「オペラ 」「クラブ マクベス」ですからね。予備知識は全くなし。

いかにもくたびれた雰囲気の中年サラリーマンが酔っ払って帰宅中? ふと目に留めた柱のビラが「クラブ マクベス」そう、オネエなマスター(役名にはないけど、井村タカオ)に引き入れられて、テーブルにつく。そして、彼の前の幕が開かれると、それは「マクベス」の世界で、3人の魔女があの予言の歌を歌い始める……。

魔女たちはやや奇抜なメイクではあるものの、「歌」だからメロディは綺麗なのよね。おどろおどろしくはない。
一方では、マクベスの世界が進んでいく。だけど、もちろんそれだけなら、クラブマクベスではない。
ストーリーの折々に、こっちの(サラリーマンの)世界と、あっちの(お芝居の)世界が入り組んでしまう。

そうして、嗚呼、サラリーマンがあっちの世界に入って王冠をかぶってマクベスになっちゃってるよ。「芝居」が終わった時には、酔いつぶれたまま彼は亡くなっていた。家では妻が死んでいたという。(と言っても、ずっとマクベスのままだったわけでもない)
そうしてみれば、今更ながらマクベスの持つ普遍性みたいなものに、気づかされる。

この作品は、初演が2007年。今回の再演までの間に、作曲の林光さんも、演出に高瀬久男さんも亡くなられて、新たな「クラブマクベス」となった。千秋楽だから? カーテンコールで音楽監督の萩京子さんが登場、挨拶。その時、演出家も紹介されて、「あら、若い!」 観客もわりと年齢層が上だなぁと思ってたけど、こうして新たな力が加わっていくのか、と頼もしい。

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