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2016.03.26

狂言でスッキリ気晴らし

3月23日(水) 「狂言ござる乃座 53rd」 19:00〜 於・国立能楽堂

狂言「梟山伏」裕基(山伏)、深田博治(兄)、内藤連(弟)
狂言「見物左衛門(けんぶつざえもん) 花見」萬斎
ーーー休憩ーーー
素囃子「早舞」
狂言「鬮罪人(くじざいにん)」萬斎(太郎冠者)、万作(主)、石田幸雄・高野和憲・中村修一・飯田豪・裕基・岡聡史(立衆)

万作の会の先行時点では、行けるかどうかわからなかったので申込みをパス。行けることになって、チケットぴあをのぞいてみたら、B席(中正面)だけが残ってた。なんとラッキーなのでしょう。
ところが22、23日と、籠って仕事していて「行けないかも」……(その懸念があったのでギリギリまで発券せず、いざとなったら売れるようにしてた)……でも、無事に行ってまいりました。

こんな時(けっこう疲労困憊)、狂言だから行けた、っていうのはあるね。歌舞伎の長丁場はとてもダメだし、演劇も2時間としてもどうかしら。パーっと気晴らし。

まずは裕基くんがシテの「梟山伏」。すっかり大きくなって、と、相変わらず近所のオバさん気分であるよ。声もずいぶん安定してきた。細身だけどたくましい声なのは父親ゆずりかしらん。ずば抜けて小顔なの!
(この「梟山伏」は見たことがあったように思ったものの、ほかの山伏ものとゴッチャになってたのかも。ブログ内で探すと、山伏といえば「茸」がいっぱい出てくるのを実感するのみでした。あとは「苞山伏」くらい。 個人的な観劇データのためにも、ちゃんと(せめて演目くらいは)書いておかなくちゃ。)

梟が取り憑いたらしい弟(山で梟の巣を壊したんだったっけ)の祈祷を頼まれる。梟が取り憑いた様子というのが、なかなか滑稽で笑いを誘う。そして祈祷してるのに、その弟から兄へ、山伏へと「伝染」していく。笑ってるんだけども、なんかシュールでもあり……。内藤連さんの「ホー、ほぉー」という声の出し方(2回目の「ほぉー」が高い。お囃子の声の出し方っぽい)が、とても綺麗でした。
兄の深田さんはまた違う声質の「ホー」で、いかにも兄、と思うと同時に、ベテランになってきたんだなぁと、裕基くんの成長ぶりとともに感慨深い。

「見物左衛門」は、登場人物が1人。その名も見物左衛門とは、ふざけてるというかなんというか。満開の桜とそれを楽しむ人々の様子などを、語りのみで表現する。意外と、というか、頭に思い浮かべつつ聞く、というのが楽しいんだなー。もちろ謡い、舞い……もするしね。
これは、万之介さんで見たから(こんな曲があるんだ、とビックリした)、よく覚えてる。んでもって、万之介さーんと思ってしまった。
*和泉流三宅派のみが演じる難曲・稀曲、と解説にあった。そうか万作家って三宅派なのか、そのあたりさっぱりわかりません。

「鬮罪人」は確かに初めて。出しゃばりな太郎冠者が、差し出た物言いをしては主に叱られて、その都度ピューッと橋掛かりへすっ飛んでいく。でも懲りずにまたまた。
祇園祭の山の構想を皆で話し合うんだけど、その皆さんの「付和雷同ぶり」もまたおかしい。「それがようござろう」としか言ってないんじゃないの?
結局、太郎冠者のアイディアで(それまでに出た案は、なんのかのと太郎冠者が難癖をつけて却下!)、山を二つ作って片方に鬼、もう片方に罪人。鬼が責め立てるところを囃すことに。くじをひいたらば、皆さんはお囃子の笛や太鼓なのに、主が罪人、太郎冠者が鬼だもんね。(で、練習ということになって、太郎冠者は面を着ける)

大勢が登場するし、賑やかで、はぁー面白かった、で締めくくり。いつもながら、こんな構成が大好き。

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コメント

こんにちは。
楽しいレポ、ありがとうございます。

私は明日の中正面。行けるかなぁ、どうかなぁとまだわからないんだけど、読んでいたらとぉっても行きたくなりました!
行きたい、行きたい、行きたい!(ここで叫んでもどうにもならないけど)。

最後の「鬮罪人」だけでも行けたらいいなぁ。

妙に弱気なからつぎでした。

投稿: からつぎ | 2016.03.26 13:04

からつぎさま
わわっ。明日なんですね。
ご覧になれますように、と心から願ってます。
ほんとに妙に弱気なからつぎさん……

休憩込みで1時間45分くらいですし。ウフフと楽しくなること、請け合いです。

投稿: きびだんご | 2016.03.26 22:22

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