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2016.06.27

つい2回見ちゃったよ

「あわれ彼女は娼婦」 於・新国立劇場 中劇場
6月15日(水) 13:00〜
6月25日(土) 18:30〜

作/ジョン・フォード 翻訳/小田島雄志 演出/栗山民也 出演/大鷹明良(修道士)、中嶋しゅう(枢機卿)、伊礼彼方(ソランゾ)、浦井健治(ジョヴァンニ)、横田栄司(ヴァスケス)、蒼井優(アナベラ)ほか

最初に見たのは生協でちょっと安く買ったチケットで。17列のまあ真ん中あたり。2回目は前楽。新国立劇場のチケット売り場で買った。ほんとは千秋楽にしたかったけど、売り切れてたので。こちらは2階席の右寄りから。この作品は蜷川さんの演出で上演されているが、私は今回が初めて。

ジョン・フォードはシェイクスピアと同じ頃の作家で(というか30年くらい遅れて登場してるけど)、ざっくり「エリザベス朝の演劇」というくくり。当時は、先行するお芝居を明らかに取り込んだり、平気だったんだよね。ということで、許されぬ恋、うかうか取り持つ乳母……いろいろバリエーションが、という感じ。でもまあ許されぬ恋は、実の兄妹だったのであるよ。
もちろん、この時代の作だから、理屈で考えちゃいけない、ってこともある。

新国立劇場の中劇場は、舞台の間口も奥行きも随分広い。それをうまく生かしたシンプルな舞台装置がとても印象的。床の中央に赤く浮かび上がる十字のラインが、十字架のよう。しかも禍々しい。照明で形作られる影に、つい見とれたりも。

昔からおじさん好きな私だけれど、今回も大鷹さん、中嶋さんには特に 声、というか確かな発声による説得力! ベテランの中で浦井くんも健闘はしてるけど、やっぱりね……でも、それが突っ走る若さ、未熟な悩める若者そのものでもあるんじゃないかな。

そうそう、道化っぽいバーゲット(野坂弘)はお金持ちの甥ッ子で天衣無縫といいますか、おバカちゃんといいますか。下手な手紙を読み上げるシーンもあって、「十二夜」のアンドルーを思い浮かべる。彼と召使ポジオ(佐藤誓)の存在は、ドロドロした策略やら何やらの中で、ホッとできる部分かも。呆れもするけれど。
蒼井優・アナベラの初々しさも得難いものだなー、と。

ま、なかなか厄介な戯曲でみある、とは思うけど、見応えあった。そうそう、音楽はマリンバの生演奏で、柔らかい音がよかった。

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