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2016.09.07

国立劇場50周年!「一谷嫩軍記」

9月5日(月)第1部
堀川御所の段、敦盛出陣の段、陣門の段、須磨浦の段、組討の段、林住家の段
9月6日(火)第2部
「寿式三番叟」
弥陀六内の段、脇ケ浜宝引の段、熊谷桜の段、熊谷陣屋の段

チケットを取ったいきさつは忘れたけど、出遅れたか何かでいろいろ迷った挙句(2等でいいか、とか)、第1部は1列左ブロック、第2部は3列左ブロックと、床の方々は無視という感じになってしまった。
しかも、土日にけっこう根を詰めて仕事してたから、最前列でありながらも。

堀川御所の段は、出語り(でいいのかな)ではないから、誰とはわからないけど、やっぱり声を張り上げればいいってもんじゃないんだな、というのを実感。
そういう思いがあったものだから、その後の太夫さんの声になんとなく注意がいった。全くといっていいほど床が見えないから、かえって声に集中できたのかも。で、咲甫太夫と小住太夫がすごく声が出てるなー、と思った。

たぶん敦盛出陣の途中から陣門のあたりで、意識がかなり飛んだような。で組討(咲甫/錦糸)あたりから覚醒して、林住家でシャッキリ……と思う。

林住家の段って全く初めてと思う。老婆・林は菊の前の乳母をしていたという。平忠度と菊の前の物語で、玉男、簑助。いや〜、菊の前が本当に素晴らしい。それほど出番は多くないけど、ラストあたり、その佇まいだけでウルウルしてきた。
いっぽう、玉男の忠度は、なんか左と呼吸が合ってないのか、バタついてるように見えた。あと、人形の右手に何か故障があったもようで、黒衣さんが出動。というのも、間近で見てたからね。とにかく、この簑助さんを見られただけでも満足ですわ。

第2部は、宝引の段が「チャリ場」だそうで(咲太夫/燕三)。確かにこの後の重い場面を控えて、ちょっと気分を軽く、なのかしら。
なので……いつも歌舞伎でも沈没しちゃう熊谷桜がやはりダメであった。勘十郎・熊谷なのに申し訳ない。

でもその分、熊谷陣屋には集中した(呂勢太夫/清治、英太夫/團七)。清十郎の相模、勘彌の藤の局も良くて、着実に新しい世代に、なのかも、と思ったりした。
でもね、飄々とした玉也ふぁんとしては、弥陀六に大満足。

新しい世代、というのは、その前の寿式三番叟が、玉男(翁)、文昇(千歳)、玉勢・簑紫郎(三番叟)だったから、よけいそう思った気がする。

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