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2016年12月

2016.12.31

今年の観劇を振り返る:演劇のみ

12月31日(土)

簡単なおせちもどきを作って、さてテレビでも、と思っても、あんまり気が乗らないわね。
年末年始の大事な時に、我が家のBlu-rayがほぼ故障、というのも困ったことで。というわけで、普段はあまりしない年間の回顧を、してみることに。

感想は書けないまでも、メモなりをきちんと残しておけばいいんだけど、そこが大まかな私ですから とりあえず今年の舞台を5本選ぶと……

NODA・MAP「逆鱗」
イキウメ「太陽」
ケラリーノ・サンドロヴィッチ「キネマと恋人」
京都芸術劇場「繻子の靴」
新国立劇場「ヘンリー四世」

最近見たのが多いのはご愛嬌といいますか、やっぱり記憶力の問題ね。ストレートに自分のありかたを問いかけられるもの、演劇の楽しさを感じさせてくれるもの、そして時間の壮大な渦に飲み込まれる快感……。
結局のところ、私の観劇のポイントはこんなところなのではないかと。という意味では、ここに挙げたのはその一例ともいえそう。

来年(あと2時間くらいだ)は、どうなりますか。記録をとるのはほぼ諦めて……感性を鈍らせないように、とは思ってます。

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2016.12.30

久保田万太郎の作品を見る

12月21日(水) 「かどで/舵」 14:00〜 於・文学座アトリエ

(文学座12月アトリエの会)
作/久保田万太郎 演出/坂口芳貞(かどで)・五戸真理枝(舵) 出演/関輝雄、大滝寛、田中明生、沢田冬樹、山本郁子、名越志保ほか

12月7日初日の、文学座アトリエの会、二本立て公演の千穐楽。数日前に、行けそう!ということで予約した。手数料には目をつぶってイープラスで。
この前、初めて行った信濃町の文学座アトリエが、かなり見やすいというか、舞台の空気がストレートに伝わるのが気に入ってた。そして、その感想はさらに強くなったよ。文学座の役者さんは多いけど、ここに出られてる人はあまり知らなくて、その分、ストーリーに集中できたかも。

「かどで」は何か職人たちが作業している一室の場面でスタート。なに?と思ってるうちに、袋物屋で印伝らしい、というのがわかってくる。その日めでたく小僧の年季が明けた子が出かけていて、戻るのを「遅いね〜」と待っている。
一方、その場所が場面転換して、そこのおかみさんの部屋になる(暗転はしないので、その手法も面白い)。そこへは昔、女中をしていて嫁いだ女が乳飲み子を連れて、北海道に旅立つ挨拶に来ている。

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2016.12.28

古楽でクリスマス

12月7日(水) 「クリスマスの贈り物ーバロック音楽とともにー」14:00〜 於・よみうり大手町ホール
12月24日(土) 「クリスマス・ガラ with バッハ・コレギウム・ジャパン」16:30〜 於・サントリーホール


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左から:斎藤秀範(ナチュラル・トランペット)、鈴木優人(作曲/チェンバロ/オルガン)、懸田貴嗣(バロック・チェロ)、加来徹(バリトン)、三宮正満(バロック・オーボエ)
*バリトン加来さんの「来」は字体が違う。下の写真の文字。

クリスマスの贈り物
この日、いろいろ事情があって、文楽の午後の部を手放したので代わりに気軽に行ってきたもの。実はカンフェティの直前ボーナスポイント付きだったの。このコンサートの大きなポスター(5人並んでるもの)が、京王線・明大前駅のホームにドーンと掲出されてたりも。

5人はバッハ・コレギウム・ジャパンでも活躍しているのだけれど、こんなふうに聞くのは初めて。
讃美歌や聖書朗読(加来さん)を挟んで、バッハやテレマンなどの曲を。途中には楽器の紹介もあった。
よみうり大手町ホールは全く初めてだけど、木をふんだんに使った内装で見やすい。落語も有楽町ではなくてこちらでやってくれたら見に行く気になるんだけどな。

このプログラム、今年、大活躍の鈴木優人さん(題名のない音楽会にも出演)が、楽しんでいろいろ考えたんだろうな、と思ったわ。

クリスマスらしく、ホール内には切り絵装飾も(切り絵作家タンタンさんによる)。ステージ後ろにも、雪の結晶が大きく映し出されてた。

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2016.12.27

初台に8時間半

12月22日(木)   「ヘンリー四世   第一部  混沌、第二部  戴冠」12:00〜、17:30〜     於・新国立劇場  中劇場

作/ウィリアム・シェイクスピア   翻訳/小田島雄志 演出/鵜山仁    出演/浦井健治(皇太子ヘンリー)、岡本健一(ヘンリー・パーシー/ピストル)、今井朋彦(旅人・騎士ヴァーノン/高等法院長)、那須佐代子(クィックリー/ノーサンバランド夫人)、綾田俊樹(番頭/サイレンス)、ラサール石井(ギャッズビル/シャロー)、中嶋しゅう(王ヘンリー四世)、佐藤B作(ジョン・フォールスタッフ)ほか

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  ヘンリー四世の通し上演。一部、二部それぞれは3時間ちょっとくらいなんだけど、間に2時間半あるからエンエンいました、という感じ。発売初日に買った後で、この日は仕事だ!となっちゃったけど、今回ばかりは観劇を取った私   ここを諦めてたら、結局見られなかったかもと思うと、まあ後悔はありませんです。

ヘンリー四世というと、蜷川演出、吉田鋼太郎&松坂桃李(さい芸)が記憶に残ってる。じゃれつく子犬のようなハル王子とフォルスタッフね。佐藤B作ではだいぶ印象が違う。浦井健治もじゃれる感じじゃないし。というわけで、その記憶の強かった出だしのあたりは、フームと思いながら。
  でも、舞台の位置が低くて通路もけっこう使う演出では、歴史ものという構えた見方が払拭されたかなー。もちろん、ヘンリー四世王はじめ、王侯貴族の存在はしっかり歴史の文脈なんだけど。

 

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2016.12.22

きゅん死⁉︎

12月22日(木)

このところ忙しかったのが、昨日で一段落。その結果、早速劇場に出かけるという。ま、私の場合、これしかありませんわね。

21日:文学座アトリエ「かどで/舵」久保田万太郎の作品ということで、見たかったの。
(銀座・教文館でクリスマスグッズを見て、カフェにてグリューワインを)
歌舞伎座第3部「二人椀久」「娘五人道成寺」 第2部は暗い重いと思って第3部にしたんだけど、私ってばそんなに踊りが好きじゃなかったよ、と思い出した。

22日:新国立劇場「ヘンリー四世」第1部・第2部 本日千穐楽。ほんとはもっと早くに2階席からでも見たかったんだけど、その余裕がなく、今日だけになってしまった。
第1部は10列すなわち最前列の通路際だったので、さんざん通路を使う演出の中で、ハル王子・浦井健治くんに「いま7人って言ったよね」などと話しかけられるという ……で、タイトル通りでございます。ま、浦井くんのことは「ヘンリー六世」で認識したのだし

ということで、それぞれの感想は後日

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2016.12.16

イルミネーション

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↑淀屋橋駅付近にて。

今年は大がかりなイルミネーションを見ていないな。まだ機会はあるかしら。

先日の京都行きは、宿泊地・大阪淀屋橋で、帰ってきて地上に出たらば通りがこんなことになってました。これって、ずーっと先まで続いてたのか。中之島界隈とか、プロジェクションマッピングなどいろいろやってたみたい。ほんとは夜の散歩をすればよかったのよね←でも一人じゃ寒いだけだ。


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2016.12.15

春秋座への往復

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今年の一大イベントは、「繻子の靴」を一日がかりで見る、というものだったわけですが、上はその会場、京都芸術劇場春秋座。なるほど大階段が目印ね。猿之助さんが芸術監督。とはいえ、まさかここに行くことになろうとは。物好きにもホドがある。

春秋座は京都造形芸術大学の中にあって、カフェテリアなどのそばを通るから、ちょっと新鮮でもある。

行きは京阪の出町柳から、叡山電車に乗り換えて二つ目の茶山駅で下車。出町柳の改札で何も考えずにICOCAで入ったけど、茶山は「無人駅のためお降りの方は一番前の扉から」とのこと。車内の読取機でピッと通すのか〜。住宅地を歩いて大学まで。

帰りは夜だから寂しそうだなと思ってたら、「あら、四条河原町方面へのバスがあるじゃないの」。←劇場内にバス時刻表が貼ってあった。
ちょうどうまく乗れて、しかもギューギューなのに座っちゃったという。これで三条京阪まで帰ったけど、あまりにギューギューすぎて、本来は前の扉からお金を払って降りなきゃいけないのに進めない! 後ろから降りてお金を払いに(ICOCAだけど)回ったのでした。

というわけで、意外にも道に迷うことはなかったものの、支払いには妙にドギマギしたのよー。


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2016.12.14

尻火ボーボー

12月14日(水)

あー、14日、討ち入りだ(新暦だけど、ま、いいやね)。それなのに、国立劇場の歌舞伎には、今のところ行けそうにないし、文楽は第2部を人に譲っちゃったし。歌舞伎はその気になれば23日以降には行けるかな、だけれども。

今週は、吉祥寺シアター「かもめ」と、世田谷パブリックシアター「エノケソ一代記」を手放しましたです。まあどちらも、あらチケットまだ買えるじゃない、という程度で手に入れてたから、そんなに悔しくはない。
こんな時は、発売開始!のチケットにも気が回らないから、きっといろいろ忘れてるわね。

……というくらい、仕事時間の確保に苦慮しているわけ。まあねー、先週、京都に行かなければ問題はなかった、のかもしれない(観劇記も書けないまま)。だけど、楽しかったから、頑張れるんだ これしかない。

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2016.12.09

顔見世に来ました

12月9日(金)

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先斗町歌舞練場。ずいぶん昔、フラフラ歩いてて通りかかったことがある。初めて中に入りました。コンパクトだから2階の2等席でも、すごい近い。


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ここで「引窓」を見るのは格別。家族のまとまりがギュッと濃縮される感じ。しかも、私は大阪泊で(京都は高いんだもの)、京阪で往復するんだけど、この引窓の舞台である八幡と、長五郎を探す二人が行くという、くずは、橋本は、まんま京阪の駅名にあるもんね。

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2016.12.06

新作歌舞伎を楽しむ

12月6日(火) 「十二月大歌舞伎」第1部 11:00〜 於・歌舞伎座

「あらしのよるに」(原作/きむらゆういち 脚本/今井豊茂 演出・振付/藤間勘十郎)
獅童(がぶ)、松也(めい)、梅枝(みい姫)、権十郎(がい)、萬次郎(狼のおばば)、中車(ぎろ)ほか

絵本が原作の新作歌舞伎。これ、去年、京都で初演されたけど、えーっ⁉︎なんでまた、というくらいの気分で見てた。が、すごく評判が良かったらしくて、歌舞伎座に登場、なんである。

何しろ、人間が出てこないわけで、狼(黒/茶)vs.山羊(白)というのですからね。想像ができませんわ。

でも、のっけ、狼たちだけの群舞、山羊たちだけの群舞が、目にも楽しくて、そこからエンターテインメントに徹して、わかりやすい舞台が展開されたのでした。

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2016.12.03

5.5時間、耐久観劇

12月3日(土) 「国立劇場開場50周年記念 文楽公演」第1部 10:30〜 於・国立劇場 小劇場

大序「鶴が岡兜改めの段」「恋歌の段」
二段目「桃井館本蔵松切の段」
三段目「下馬先進物の段」「腰元おかる文使いの段」「殿中刃傷の段」「裏門の段」
四段目「花籠の段」「塩谷判官切腹の段」「城明渡しの段」
五段目「山崎街道出合いの段」「二つ玉の段」
六段目「身売りの段」「早野勘平腹切の段」


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今月の観劇は文楽から。他に日にちがなくて初日の土曜日になっちゃいました。なんとまあ、10時半開演の16時過ぎ(タイムテーブルでは16時08分)まで。休憩が25分+10分。なかなか厳しいわよ!
もちろん休憩時間には席を立って、歩いたりしてたけど、座り疲れたというか、お尻が痛い。でも、2等席、センターブロックの最後列から見たので、気軽ではあった。

かなり快調に見てたのに、やっぱり……最後に力尽きてしまい、勘平の切腹のちょっと前に意識が飛んでたなー。でもまあ、よく頑張りました、でしょ
ゆえに、見た、っていう記録のみなり。

*第2部は来週水曜の予定だったけど、急ぎの仕事を入れちゃったんで譲ることにした。第2部は4時半から9時半までだからね。仕事を抱えてたら絶対に無理。

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2016.12.02

おバカにスッキリ⁉︎ ステキロックオペラ

11月30日(水) 「サンバイザー兄弟」 18:30〜 於・サンシャイン劇場

(大パルコ人③ ステキロックオペラ)
作・演出/宮藤官九郎 音楽/上原子友康(怒髪天) 出演/瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、宮藤官九郎、りょう ほか

パルコ劇場のクドカン、大パルコ人は、確か初回に行って2回めは見てないと思うんだなー。今回はなんかフラフラと。パルコ劇場がないからサンシャイン劇場で。ここ場所が苦手なんだよね、と思いつつ。
でも、東池袋駅から直通地下通路が出来たから、まぁいいか。
通路を行ってると、途中にフクロウの置物がいっぱい並んでる場所がある。それがクリスマス、帽子やらマントやらを着けてるんだけど、なんかお地蔵様みたいだったわー。

ほんとはこんなのを見てる場合じゃなかったんだけど(翌日が〆切の仕事を持ってた)、頑張った! なので、出演者もストーリーもほぼ知らず。怒髪天の人が出る、ってのはわかってたかな。わかってても、怒髪天マトモに聴いたこともないし。席はなんと、1階の最後列の右端 でも、右壁にも後ろにももたれかかれるし、見え方も悪くないし。まあ前の方で、皆川猿時のほぼ裸を見てもねー。

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座席にはサンバイザーが置いてあって(自分で完成させる)、ふーん。赤と青が交互に置かれていたようよ。


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2016.12.01

じっくり「楢山節考」

11月27日(日) 万作を観る会」 16:30〜 於・国立能楽堂

語「奈須与市語」中村修一
「棒縛」萬斎(太郎冠者)、月崎晴夫(主)、遼太(次郎冠者)………休憩………
「楢山節考」万作(おりん)、深田博治(辰平)、高野和範(けさ吉)、月崎晴夫(又やん)、石田幸雄(村人)、萬斎(烏)ほか

今年の万作を観る会は、計3公演。24日に「七回忌・野村万之介を偲んで」と題された公演があって、そして27日に「楢山節考」をメインに据えた2公演。私は24日のチケットも持ってたのに、仕事が全然終わらず、空席にしてしまった。
( *ちなみに演目は、岡聡史「奈須与市語」のほかに、狂言「無布施経」「武悪」と、小舞「名取川」(三宅右近)、仕舞「藤戸」(野村四郎)だった……あーー、悔しいな。)

「奈須与市語」は、これから狂言師としてやっていくお披露目的な位置づけ。こちらも楽しむどころじゃなくて、やっぱり緊張感があるなぁ。27日の昼に出演した内藤連さんも含めて、3人の方にはますます頑張ってほしい。

そして、この語の緊張感(後には「楢山節考」も待ってる)を払拭するには「棒縛」はテッパンだわね。無条件に楽しい。特に太郎冠者のしぐさがいちいちおかしいもん。

「楢山節考」は、去年に引き続き。正直言うと、今年はいいかな、と思わなくもなかった。でも、結果的には、今年も見てほんとによかった。構成などをわかっている分、素直に万作さんの描く世界に入っていけたと思う。深田さんの息子の哀切と、萬斎さんの烏の不気味さ。
そして、子供たちが登場して歌っていく意味が、深いなーと。なんかちょっと泣けてしまったよ。

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