« きゅん死⁉︎ | トップページ | 古楽でクリスマス »

2016.12.27

初台に8時間半

12月22日(木)   「ヘンリー四世   第一部  混沌、第二部  戴冠」12:00〜、17:30〜     於・新国立劇場  中劇場

作/ウィリアム・シェイクスピア   翻訳/小田島雄志 演出/鵜山仁    出演/浦井健治(皇太子ヘンリー)、岡本健一(ヘンリー・パーシー/ピストル)、今井朋彦(旅人・騎士ヴァーノン/高等法院長)、那須佐代子(クィックリー/ノーサンバランド夫人)、綾田俊樹(番頭/サイレンス)、ラサール石井(ギャッズビル/シャロー)、中嶋しゅう(王ヘンリー四世)、佐藤B作(ジョン・フォールスタッフ)ほか

Img_0823

  ヘンリー四世の通し上演。一部、二部それぞれは3時間ちょっとくらいなんだけど、間に2時間半あるからエンエンいました、という感じ。発売初日に買った後で、この日は仕事だ!となっちゃったけど、今回ばかりは観劇を取った私   ここを諦めてたら、結局見られなかったかもと思うと、まあ後悔はありませんです。

ヘンリー四世というと、蜷川演出、吉田鋼太郎&松坂桃李(さい芸)が記憶に残ってる。じゃれつく子犬のようなハル王子とフォルスタッフね。佐藤B作ではだいぶ印象が違う。浦井健治もじゃれる感じじゃないし。というわけで、その記憶の強かった出だしのあたりは、フームと思いながら。
  でも、舞台の位置が低くて通路もけっこう使う演出では、歴史ものという構えた見方が払拭されたかなー。もちろん、ヘンリー四世王はじめ、王侯貴族の存在はしっかり歴史の文脈なんだけど。

 

  そう、どうしてもフォールスタッフの存在がクローズアップされてしまうこの芝居において、でもヘンリー四世王の王位を守ることの苦悩、重圧がはっきりわかった。笑いたっぷりの場面があればこそ、なのかもしれない。

だからこそ、王位を継ぐことになったハル王子=ヘンリー五世の、過去のハチャメチャとの訣別も納得できる。
物語終盤、病の重い王とハル王子の二人きりの場面や、新しい王としてフォールスタッフらと対面するときの、ピンと張った空気、緊張感は、観劇の醍醐味でもある。
  そうそう、岡本健一の2役、どちらもよかったな。今井朋彦と並んでると、つい真田丸を思い出したりしたけど。
陽性で突き抜けてる感じがピッタリ。
佐藤B作、ラサール石井、綾田俊樹(あ、真田丸だ)ら、主に笑いの多い場面の軽やかさも楽しかった。佐藤B作がテレビの人と思ってた私を、お許し下され。
今年の観劇のいい締めになりました。
  二部はカーテンコールが何度も。もう役者さんを解放してあげようよ、などとおもったりしたわ。
最後に浦井くんが一人で出てきて、王笏?を振って挨拶して、やっと終わり。お疲れ様でした‼

|

« きゅん死⁉︎ | トップページ | 古楽でクリスマス »

演劇」カテゴリの記事

コメント

好みが気力を支えている部分もあると思うのですが、私は、間に2時間半あったこちらのヘンリー四世よりも、休憩どころか間に30分もなかった文楽・忠臣蔵の方が、通しで見た場合は楽だった気がしました。
ヘンリー四世は2時間半の間に1時間のマッサージと食事を入れて余裕だったのに、文楽は食堂を使うのもキビシイ時間設定でちゃんとした食事もできませんでした。途中でリラックスしない方がいいのか?と思っちゃいました。
でも、ヘンリー四世は、ハル王子の成長を堪能するためにも、通しで見た方がいいですよね。印象が深くなるような。

投稿: 猫並 | 2016.12.30 09:06

猫並さま
今月の文楽には、敗北感いっぱい。体調の要素もかなりあるかも。でも、文楽の後の、京都「繻子の靴」(あ、感想書いてない)の30分休みを3回挟んでトータル9時間半は大丈夫だったから、好み要素が大きいんでしょうね。
どうも最近、伝統芸能方向への意欲が薄れてる自覚が……
通しの間の特別メニュー、千穐楽はカレーがなかったんですよ。なので、iPad持参でオペラシティのロッテリアにずっといました。安上がり

投稿: きびだんご | 2016.12.30 09:50

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« きゅん死⁉︎ | トップページ | 古楽でクリスマス »