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2017.04.10

世田谷パブリックシアター20周年

4月7日(金) 「世田谷パブリックシアター開場20周年記念公演 狂言『唐人相撲』/『MANSAIボレロ』」

能楽囃子
「唐人相撲」萬斎(相撲取り)、万作(皇帝)、石田幸雄(通辞)ほか←画像参照
MANSAIボレロ
ポストトーク:萬斎✖️白井晃(聞き手・大堀久美子)

Img_0994

開場20周年記念かつ世田谷区制85周年記念の公演。萬斎さんの芸術監督としての活動も15年めになる! ポストトークでも触れられたけれど、各劇場に芸術監督という存在はあっても、担う役割はまちまち。その中で、明確なビジョンを持ちそれを発信するという点でピカイチではないかしらん。考えを実行に移すのには、ある程度の期間も必要だし、いろいろと「さすが世田谷」なのかも〜。

つい先日の、萬斎さんを追った番組内でも、もれなくというくらい能舞台の上には亀井広忠さんのお姿が。もちろん、この日も、でしたよ。

「唐人相撲」は大人数なので滅多に上演されない。前回は10周年記念の「狂言劇場」で。その時もメインの3人は同じであった。いやー、石田さんの通辞のとぼけた可笑しさよ。いま数えたら総勢36人(後見を除く)。一般の参加者も大勢。これ、友の会の会報で募集のお知らせがあった。10歳くらいのお子さんもいて、なかなか可愛かった。というか、参加者全員、ちゃんと相撲に加わっているのよね。行列の人数合わせとかじゃなくて。
パブリックシアターの能舞台をうまく使って、シルエットで見せる、複数の橋掛りを生かす、などなど。そういう劇場の機構の部分と、一般の人たちが参加する「公共劇場」としての部分と。やはり中心軸がしっかりしているからこそ、と思う。

MANSAIボレロも、やはりこの劇場ならでは、と思う。そして「唐人相撲」同様に、寿ぐ、という意味が強く感じられる。あのお馴染みの旋律にのった「三番叟」ですもの。20分強くらいかな、たった一人の舞台。

ポストトークは、金〜日の3回公演で、毎回行なわれる(土曜は萬斎さん単独、日曜は永井多恵子さんと)。ボレロ終演から5分後にスタートで、萬斎さんはTシャツ姿で汗を拭き拭き。
踊っている間は顔だけじゃなくて身体にも汗をかかず、終わった瞬間にバーっと汗が出る、そういうふうになっちゃったそうですよ。
トークの相手が、ここをよくご存知の白井さんであるだけに(白井さんは出演・演出で数多くパブリックシアターを経験していらっしゃる)、劇場の構造などから様々に話が展開。内容の濃いトークだった。

*白井さんは昨春から神奈川芸術劇場の芸術監督。俳優さんに出演交渉をして、「稽古場はどこですか?」の問いに「ここKAATですよ」と答えると、「遠いですよね!」と言われたりするそうで。確かに、私もよっぽどじゃなきゃ行かない劇場……でも、今後その「よっぽど」がたくさんありますように。
そして、白井さんは世田谷区民だそうです

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能・狂言」カテゴリの記事

コメント

きびだんごさま
こちらにも失礼いたします。
これ、ちょうど今回の私の上京と日程重なっていて、
「観たいっ!」と腰も浮きかけたのですが、強欲に予定
入れたのが災いしてどうにも動きが取れず(涙)。

ご縁がなくて「MANSAIボレロ」をまだ生で拝見したこと
がないのですよ。
また関西でもやっていただけないかなぁと願っているのですが、
今回の企画はSPTならではですね。本当にうらやましいです。

投稿: スキップ | 2017.04.16 00:21

スキップさま
こちらへもコメント有難うございます。
ちょうど欲張り観劇の時だったんですね(でもまぁ、入る余地はないよねー)。そういえば、私が髑髏城を見た5日は、20周年記念・会員及び区民向けのボレロ貸切公演(無料)があったんです。それを知った時、わーい申込む→豊洲の日だ、しくしく。となったのでした。
私もここパブリックシアターでしか拝見してませんが、萬斎さん、「一人で踊るのだから、あちこち(海外も)持って行きやすい」と仰ってましたよ。機会はあるかも。
ずっと前、「解体新書」シリーズで首藤康之さんと対談された時が、このボレロの出発点だったんだなぁと思いつつ見てました。

投稿: きびだんご | 2017.04.16 02:02

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