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2017.05.13

3日がかりで「王将」を見る、その最終日

5月12日(金) 「王将」第三部 14:00〜 於・下北沢 小劇場「楽園」

出演/福田転球(坂田三吉)、江口のりこ(長女・玉江)、森田涼花(次女・君子ほか)、大堀こういち(君子の長男・将一/菊岡博士/宮田の妻・しげ/語り)、大東駿介(弟子・森川)、古河耕史(木村名人)、金井良信(大垣駅駅長)、常盤貴子(小春)、山内圭哉(後援者・宮田)ほか

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↑劇場入口そばの歩道にて

公演日程は4月27日〜5月14日だけど、今日が私の楽。初めてのマチネである。開場10分ほど前に行った(今日の整理番号は9なので、一番最初に入るグループなんだよん)。
もう公演も残り少ないけれど、パンフやタオルはよく売れていた。

大堀さんが、第一部、第二部のダイジェストを少し語りで紹介。その前だったか、観客に「一部と二部を見た人!」挙手(→どっぷりですね)、「二部を見た人」(→続けてですね)、「これが初めての人!」(→ようこそいらっしゃいました)というのが。意外にも、第三部だけの人が多かった。
劇場キャパは小さいし、各部それぞれ独立しているのだから、それでなんの問題もないのだけれど、改めて、通しで見られる幸運を思った。今回ばかりはカンフェティさまさま、である。

第三部は戦中〜戦後すぐという時代背景のもと、老境の坂田三吉が描かれる。第二部に登場した内弟子の松島と森川の運命。坂田に対局を通して東京の「近代将棋」を教えた(教えるとはちょっと違うと思うけど言葉が見つからない)松島は、東海道線の列車事故で亡くなる。この時、坂田たちも大垣駅で足止めをくっており、「えっ、松島がそれに乗っているのか?」から始まって、大丈夫ですよ、重傷者はいるが死者はいない、向こうでアナウンスしてもらったら松島から電話が来るだろう……などなどの経緯が、緊迫感の中にちょっとユーモラスな場面も含めて描かれる。この大垣駅の場面は電話が多用されるけど、幕切れ、松島の遭難確定は電話を受けた近くの旅館の女将の受け答えで(そして暗転)。

戦後……最後の場は、昔懐かしい(第一部の冒頭と同じ)通天閣の見える長屋。と言っても通天閣は最早ない←供出したことが語られる。三吉も宮田も、よほよぼと歩き、眠ってばかり。しかし、彼の「ケンカ将棋は」森川が受け継ぎ、近代将棋を打破して「現代将棋」の時代となる。

玉江と君子の娘二人も、紆余曲折を経て遅まきながら幸せになれそう……。愛すべき(でも、家族は大変だ)将棋バカの人生だった。

出演者名に、小春の常盤貴子が出てたから、??と思い、追憶シーンがあるのかしら、と思ったけど、そういうわけではなかった。君子の息子・将一をさりげなく連れてくる一瞬のみ。

出演者は関西弁ネイティヴの人が多かった。新ロイヤル大衆舎の4人は、舞台の上でほんと大活躍(長塚さんは出演は第一部のみ)。女優3人の印象もとても強く残った。


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コメント

昨日のスイッチインタビューがちょうど長塚圭史で、このお芝居を見た対談相手の彫刻家がスケッチした山内圭哉が素敵で、ああ見ればよかったか!と今更思いましたが、感想をうかがうだけでガマン、いや満足です。

投稿: 猫並 | 2017.05.14 06:50

猫並さま
番組は録画したんですが、まだ見てません。鼻先ニンジンにして仕事します!
新ロイヤル大衆舎メンバーって、全員十一ぴきのネコ関係者なんですよね。ネコもちょっと懐かしく思い出しました。

投稿: きびだんご | 2017.05.14 09:38

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