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2017.05.21

初サンモールスタジオ

5月20日(土) 「60's エレジー」 14:00〜 於・サンモールスタジオ

(劇団チョコレートケーキ 第28回公演)
脚本/古川健 演出/日澤雄介 出演/西尾友樹(小林清)、佐藤みゆき(妻・悦子)、岡本篤(弟・勉)、林竜三(蚊帳職人・越智)、足立英(飯田修三)ほか

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大正天皇を描いた「治天ノ君」の劇団チョコレートケーキの新作は、1960年代の話、ということで、NHKの朝ドラ「ひよっこ」を楽しんでいる繋がりで、見に行った。サンモールスタジオにも一度行ってみたかったし。スタジオのホームページに新宿御苑前からの親切な道案内(画像付き)があったので、迷うことなく行けました。

物語の舞台となるのは、祖父の代から蚊帳製造を行なっている小林家。社長兄弟と、頼れるベテラン職人で回すこの会社に、集団就職で会津から修三がやってくる。それが昭和35年、つまり1960年。
隣人で小林兄(社長)の同級生、茨木実は紙芝居屋。つまり、60年代にはすっかり斜陽となってしまい、現代ではお目にかかれなくなった「蚊帳」(と「紙芝居屋」)の物語でもある。

集団就職でやって来た純朴な修三は、「勉強はどこでもできる」という教師の教え通り、仕事の合間には参考書を読んだりしている。そんな真面目さにほだされた社長夫婦は、彼を夜間高校に通わせることにする。本人の頑張り(仕事・勉強/実家への仕送り)で、高校を卒業、入学金を貯めて大学へも進学。
そうしている間に、蚊帳はどんどん売れなくなり(必要なくなり)、まずは弟が仕事をやめる→建設現場へ。ついには頼みのベテランにもやめて貰わざるを得なくなる→腕を見込まれ奈良へ行く。
社長夫婦が何とか守ってきた修三はといえば、研究会だとか資本論だとか言い始めていて、……。

私は60年代をリアルに知っている、というか生きてるんだけど、このお芝居を作ってる人や観客の多くは全く知らないわよね。オリンピックもあって、人々の生活が劇的に変わった時代。その変化を描きつつ(紙芝居屋は不動産会社に勤める)、変わらない社長夫婦の誠実さを美しいと思うのは、うーん、ある種の懐古趣味かな。昔はよかった、ということでは決してないの。でも、置き去りにしてきたものがあるのかな、と。

ところで、この劇団らしく、参考文献、年表、語句説明のペーパーが。語句説明の最初は、蚊帳なんだよ! 私、蚊帳の記憶はあるなぁ。あと、金の卵とか学生運動とか。

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