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2017.09.18

なぜか人生を振り返って……みる?

9月17日(日) 「アンネの日」 14:00〜 於・三鷹市芸術文化センター 星のホール

(MITAKA "Next" Selection 18th)風琴工房
作・演出/詩森ろば 出演/林田麻里(津和苑子)、石村みか(土井加奈子)、伊藤弘子(河東響子)、ザンヨウコ(田保明美)、葛木英(志田英華)、熊坂理恵子(今野裕美)、笹野鈴音(杉本沙也加)、ししどともこ(島村理央)


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↑冒頭はこんな感じ。椅子と机のみでオシャレな空間。

前日マチネで見た「心の罪」が今ひとつ私にはピタッと来なかった。こんな時は別の芝居を見よう。翌日は台風で雨の予報も出てるから近場の劇場だな! 評判良さげだったし、前日でもネットで三鷹の会員割引で買えるから、この「アンネの日」にけってい。

タイトルで少し想像できるよね。昔はアンネという会社があって、生理用品の代名詞みたくなってた。このお話は、とある会社(ユニチャームとか花王とか系と思われる)で、自然派=ノンケミカルな生理ナプキンを開発しようというプロジェクト・チームの、立ち上げからの物語。なので、基本、開発部のいわゆるリケジョと、企画部、そして女性管理職といった面々が登場。

まず、誰がどんな役かわからない最初の段階で、一人一人が、どんな風に初潮を迎えたかを語る。これが、後になってかなり効いてくるんだなー。

とはいえ、私なんて年代的に、生理のことは口に出して言わない!な部類だから、最初はちょっと引いてたかも。

プロジェクト・チームじたい、まず、そんな成算のないことはやりたくない、いややろうよ、から始まる。開発部は、しっかり・切れ者のリーダー津和と、とにかく「やりたい!」で突っ走る土井(ドイカナと呼ばれてる)を中心に、研究イノチだったり、ポヨーンと直感のみだったり、多彩な面々。
そこに他の部署の人が入ることで面白さが増すのかもね。開発から企画部長に移った河東、企画のエース杉本沙也加、そして総務の島村。
技術的な問題点や、オーガニック・コットン生産の現状、コストなど、けっこうきちんと論点を整理して語られもする。

そういう大筋とは別に、アンネ・ガールズとして登場する人たちが、生理のしくみとか、生理用品の歴史など(ほら、アンネ・フランクから名前を付けたなどということ)を、軽快に紹介する場面が挟み込まれるのもアイディアだなぁ、と思った。

最初にそれぞれの初潮の話があったように、現在の状況も、独身だったり子育て中だったり、当然それぞれに違う。でも、なんだかんだ大変だけど、元気出していこうね、という気持ちに見てる側がなっちゃうし、それを越えて、自分も「よくここまで生きてきたよね」って気分にもなる。不思議だなぁ。

劇中では、沙也加は(実際140センチ以下くらいの女優)成長ホルモンを注射してたから、生理がきてほんとに嬉しかったし親も喜んだという子。一方、開発部を希望しながら最初は営業部にいて、性同一性障害で男から女になった島本(だから営業ではなくて総務に異動となった)は、「神様、私にも生理がきますように」と願っていた子供時代を過ごしている。
この辺り、やや盛り込みすぎ?という気もしたけれど、決して女性だけの話じゃないし、「生きていくこと」を考える時、必要だったのかな、と。

私には関係ないけど、職場での会議などという点からも、面白さがあるかもしれない。

初めて見るんじゃないかな、という女優さんが殆どだったけど、皆さん「当て書き」?というくらい役にはまってたなぁ。
本日 めでたく千穐楽で、満員御礼だった気配。これも日ごとに評判が上がっていったお芝居だと思う。

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感動して泣くんじゃなくて、なんかジワッと涙が、でした。男性もわりとそんなだったらしい。

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