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2017.10.29

Alone in Berlin

10月28日(土) 「ヒトラーへの285枚の葉書〉於・下高井戸シネマ

監督/ヴァンサン・ぺレーズ 出演/エマ・トンプソン(アンナ)、ブレンダン・グリーンソン(オットー)、ダニエル・ブリュール(エッシャリヒ警部)ほか 独・仏・英 103分

原題は“Alone. in. Berlin” ドイツ人作家がゲシュタポの記録文書をもとにこのタイトルで書いた小説が原作。1947年に出版された後、2009年の英訳でベストセラーになったという。

映画の始まりは1940年。ドイツ軍の戦勝ムードの中、クバンゲル夫妻のもとに一人息子の戦死の報が入る。折しも同じアパートに隠れ住むユダヤ人の老女が、匿ってくれた検事に迷惑がかからぬよう窓から飛び降りて死ぬ。
息子の死で悲しみに暮れる二人。夫はある本のヒトラーの写真のキャプション、総統の語に手を加えて「嘘つき」と変える。それが出発点だった。カードに筆跡をかえてナチスを告発する文章を書き、それをビルの階段などに置くようになる。それに気づいた妻も、一緒に行動することを望み、共同作業となる。
もちろん、そんな政権批判が放置されるはずもなく、警察も捜査するけれどなかなか進展しない。時の経過は空爆にあった街などであらわされる。

捜査網が狭まっていき(地図上にカードの発見地点などを表したり、労働者・機械関係などと分析)、いつどうやって捕まるのか、そのサスペンスにハラハラ。

「絶対悪」としてのナチスが存在するから、その下にいる警部もナチの高官に殴られて自己保身に走ったり、後に良心の呵責に苛まれたり……ちょっと単純な気がした。あと、もちろんカードの文字はドイツ語だけど映画自体は英語だから、なんとなく気分が出ないというか。

でも、主人公の二人はとても良かった。そして、最初はカードに個人的な恨みを書いていたのに「真実を報道しろ」;などになっていくのが、ほんと洋の東西、時代を問わず、起こることなんだ、と実感させられた。


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