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2017.10.27

新作狂言を見る

10月19日(木) 「狂言ござる乃座」 19:00〜 於・国立能楽堂

「舟渡聟」万作(船頭・舅)、萬斎(聟)、石田幸雄(姑)
………休憩………
素囃子「神楽」大鼓・亀井広忠、小鼓・田邊恭資、太鼓・桜井均、笛・藤田六郎兵衛
新作狂言「なごりが原」作/石牟礼道子、企画/笠井賢一、構成・演出/野村萬斎
萬斎(祇園の笛万呂・櫛稲田媛)、深田博治(影身の草比古)、高野和範(影身の虫比古)、中村修一・内藤連・飯田豪(精霊)

木曜は仕事だけど、麹町からなんとか間に合うだろう、タクシーに乗ればいいし、とこの日にしたんだけど(というか15日はダメだったからやむなく)、あいにくの雨でタクシー走ってません! うわーん、と思いながら新宿通りを歩いて、四ツ谷駅の手前、主婦会館のタクシー乗り場でやっと乗れた……でも(道も混んでて)5分ばかり遅刻しちゃった。
遅刻した人は、脇正面の最後列に順に詰めるよう案内されて、もう始まっていた「舟渡聟」を珍しくこんなところから見た。

パンフレットの巻頭言「萬斎でござる」に、「万作の船頭、私の聟という配役でもう三十年以上演じており、親子共演の中でも特に完成度が高いと言っていただける曲」「父と私のコンビもそろそろ演じおさめ、次の代に引き継ぐ時も近いかと」と書かれている。
が、どうやら私はこの親子での「舟渡聟」は見ていない……のかも。記憶とこの記録から抜けてるだけかもしれないけど。

やっぱりね、かどかどキッカリした芸、って感じがする。でありながら、ふわっと能舞台に存在してるんだわね、船頭さん。でも、舟がついて舅の家を訪ねる時、万作さんは橋掛りの方に戻って背を向けて座ってらっしゃる、その時にすごく荒い息遣いやゲフッというのが聞こえて、ふっと現実に戻っちゃった。台詞も動きも若々しいのに……。これ脇正面だったからよね、きっと。

休憩時間に、本来の私の席=中正面へ移動。

新作狂言は石牟礼道子・作、舞台が水俣ということで、なんとなく暗いイメージがあったの。でも、そんな先入観を持つことがそもそもダメよね、と(福島だってそうかもしれない)。
まず二人がかりで大きな作り物(台とススキ)を運んでくる。これが石田さん、月崎さんという「上の人」なので、あらら。
お酒でいい気分の笛万呂がこの台の上で眠ってると、人に化けた狐がやってきて……狐の尻尾もよくできてる! 後からパンフレットを読んで、そうだったのか、というくらいでストーリーはほぼわかってません‼︎な私だったけど、月夜の美しい風景や空気が、笛の音からも感じられてl「清らかな」気配があったなぁ。

こういう新作の時は、少しは予習した方がいい、とは思ったので、そのうちまた上演されますように。

ところで新作狂言といえば、12月の国立能楽堂・特別公演で「鮎」(池澤夏樹・作)がかかる。これ、チケット取れるのかしらん。心配だ。

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