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2017.11.12

今度はチェコ語+字幕

11月11日(土) 「オペラ ルサルカ」13:30〜 於・日生劇場

(日生オペラ2017)
台本/ヤロスラフ・クヴァビル 音楽/アントニン・ドヴォルザーク 指揮/山田和樹 演出/宮城聰 出演/竹多倫子(ルサルカ)、大槻孝志(王子)、妻屋秀和(ヴォドニク=水の精)、与田朝子(イェジババ=魔法使い)ほか
合唱/東京混成合唱団 管弦楽/読売日本交響楽団

普段は見に行かないタイプの舞台、だけれども、行くことにしたのはいくつかの理由が。チェコだし、ドヴォルザークだし、演出が宮城さんだし、お値段も安いし。あ、指揮の山田和樹さんも

お話はスラヴに伝わる水の精の伝説を基にした、異種婚姻譚とでもいうのか、人魚姫のような……。全3幕、20+15分の休憩込みで3時間強。
第1幕=湖畔の森。王子に恋をしたルサルカ(水の精)が人間になりたいと魔法使いの元を訪ねる。人間になるには厳しい条件があるのだけれど(口がきけなくなるとか)、全てを受け入れ、王子と城へ向かう。
第2幕=お城では舞踏会が開かれる。けれど、王子は早くも(!)美しい外国の公女に心がわりか! 一人ポツンと佇むルサルカ。庭園の池にヴォドニクが現れ王子の裏切りを怒り、ルサルカと共に水の中へ。
第3幕=再び湖畔の森。すっかり面変わりしたルサルカ。イェジババは元に戻りたければ裏切った王子の血が必要だとナイフを渡すが、彼女は断る。ルサルカを探しにやって来た王子は、「安息」を求めて「死の接吻」を受け入れる。

ステージの下部、客席と同じ位置にオケの弦楽器、ステージ上の左右に金管楽器と、打楽器(右端)、ハープ(左端)。合唱団は姿は見えないけれど、第1幕、ルサルカの心の声を客席の最後部で。
客席といえば、第2幕では、森番と料理人の少年が、客席とオケピの間の通路で演技したり。

宮廷の舞踏会以外、森やお城の庭の場面は夜。シンプルな舞台に瞬く星や、空の色が美しい。階段がうまく使われていて、ちょうど中ほどあたりが湖。舞踏会の場面では、そこに数組のカップルが登場。このシーンに歌はなくて、宮城さんのSPACの方々が少しコミカルに、マイムで、一人ぼっちのルサルカをかまったり、踊ったり(? ラジオ体操アレンジですね、あの踊りは)。
*振付は尾上菊之丞さん

実は第2幕の後半、ちょっとzzzで、あんまり記憶がないのです。トホホ。まあその分、第3幕は取り返した、つもり。
その第3幕。舞台の前方中央に、デスクが出ていて王子が正面を向いて座ってる。その後ろの階段部分で湖畔のストーリーが進行していくので、びっくりした。この時間、けっこう長いの。王子の悩める姿、なんだけど、ドヴォルザークがこの作品を作ったのはアメリカから戻ってからとのことで、ちょっとドヴォルザークをイメージしちゃったよ。

魔法使いが出てくる、森の精は3人、ということで、その辺りマクベスの冒頭シーンを思い浮かべたり、舞踏会で舞台の後方に上から降りてくるシャンデリアが、ある瞬間、阿修羅像に見えたり。余計なことを考えつつも楽しかった。やっぱり生の音楽、声は直接こちらに響くのよね。ハープの音も印象的だった。

オペラはどうしても敷居が高くて、なかなか近寄れないんだけど、こういう企画なら(演劇寄り)楽しいな、と思う。お値段的にも←これ重要。
無料で配られるパンフレットも本文32ページで充実。じっくり読んで、なるほど!と思ったことも多い。たとえば、チェコ語で「喋れない」を表す形容詞から派生した名詞が「ドイツ人」を意味するもの。それって、ハプスブルク帝国に組み込まれたチェコ……ならば、華やかな舞踏会でのルサルカの姿が、また別の意味を持ってくる、などなど。

このところ、英語、オランダ語、チェコ語と、外国語の公演を立て続けに見ている。こんなこともあるのねぇ。

だがしかし。今後2週間くらいはあまり劇場に通えそうにない。チケットもあれこれ譲っちゃった。
時間を見つけて、感想を書けてない公演について、少し思い出してみたいな、と思っている。

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