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2018.01.20

カウリスマキ《難民三部作》

1月19日(金) 「希望のかなた」 於・ユーロスペース (14:30〜の回)
1月20日(土) 「ル・アーヴルの靴みがき」 於・ユーロスペース(19:00〜)

「希望のかなた」アキ・カウリスマキ監督/2017年/フィンランド/98分
「ル・アーヴルの靴みがき」アキ・カウリスマキ監督/2011年/フィンランド・仏・独/93分

1月も半ばを過ぎて、手持ちの演劇チケットは月末までゼロ。……ということは、余裕があれば、映画とか美術館に行けばいいのだ!
というわけで、いきなり渋谷通いとなりました。そもそも目的は「希望のかなた」で、これがとても良かったので、リバイバル上映(こちらは1日1回のみ)にも駆けつけたのよー。

このカウリスマキ監督の2作は「港町三部作」のはずなのに、結果的に「難民三部作」となったらしい。その3はまだこれからだけど。

「希望のかなた」はヘルシンキにたどり着いたシリア難民の青年。「ル・アーヴル」はアフリカ(ガボンだったかな)から集団で密航して来た少年。それぞれに、多くの善意に助けられながら、なんとか前に進んでいく。

比べれば、二つの間の6年という時間(と厳しい現実)が、もはやファンタジーを成立させないんだな、と思う。ル・アーヴルでは、現地警察の警視が、少年を見逃してくれる。「希望のかなた」の青年は、ネオナチに狙われる。

でも、共通しているのは、市井の人たちにある「善なるもの」、そして街角の歌、中(高)年のロック、ユーモア(そして犬!)。カウリスマキ監督の、饒舌ではない(説明しすぎない)人物たちが、けっこう好みなんだなー。監督の名前はよく聞いていたけど、実際見たのはこれが初めて。

「希望のかなた」で、難民認定を得るための面接で青年が答えた「戦争のないこの国で暮らしたい」という言葉と、混乱の中で離れ離れになった妹(再会できた!)の未来は考えるけど、自分自身の未来は考えないという言葉が、今もズシリと心に響く。全体に軽いタッチだから、なおさら。

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コメント

タッチが絶妙ですよね…在庫処分は買い叩かれるのに、闇カジノで次の商売の資本を作れちゃうとか、メニューを変えただけで団体ツアー客がいっぱいきちゃうとか、ほぼない!ってのを挟むおかげで重すぎず軽すぎず

投稿: 猫並 | 2018.01.22 19:44

猫並さま

猫並さんのおかげで、見るぞと、弾みがつきました。ありがとう。
見る前には、シリア難民、と思って構えてた部分があったんですが、すっと引き込まれて、けっこう笑ったりもしましたね。いやー、大人の寓話、ではあるのだけれど、第3の作品はどんな形で現れるんでしょうね。

投稿: きびだんご | 2018.01.23 00:03

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