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2018.04.18

DNA二重らせん発見への物語

4月18日(水) 「PHOTOGRAPH 51」14:00〜 於・東京芸術劇場シアターウエスト

作/アナ・ジーグラ 演出/サラナ・ラパイン 翻訳・ドラマターグ/芦澤いずみ 出演/板谷由夏(ロザリンド)、神尾佑(ウィルキンズ)、矢崎広(ゴスリング)、宮崎秋人(ワトソン)、橋本淳(キャスパー)、中村亀鶴(クリック)

わりと早くからチラシは見てたのに(わっ神尾佑さんだ、とか歌舞伎の亀鶴さん⁉︎などと)、積極的に、見るぞ!まではいってなかった。たまたま少し安く見られる日が暇だったから、という、やや消極的な理由で見に行った。だってね、芸術劇場の地下の劇場で8500円の定価って、やっぱり高いと思うよ。値引きチケが出るのも当たり前じゃないかな。

せっかく見に行くなら、もうちょっと予習しておけばよかった、という部分も。サイトではかなり親切に解説してあったのにな……後から見たってねぇ。
これは実在の女性科学者を主人公とする物語。しかも、ウィルキンズ、ワトソン、クリックは実際に二重らせんの発見でノーベル賞を受賞した人たちなのよね。
理系の頭はないくせに、こういう話を舞台で見るのはけっこう好きな私……。

時は1951年から53年にかけて。イギリスの研究所で共同研究をすることになるロザリンドとウィルキンズ。ロザリンドは女性でしかもユダヤ人ということで、どんなに優秀であっても、いや優秀であればこそ、肩肘張ってる部分があるだろうな、とも思う。片やウィルキンスは旧来の価値観の持ち主だし、反発しあい、共同研究とは名ばかり。板挟みになる助手(大学院生)ゴズリングが、ちょっとだけユーモラスな存在。彼くらいしか、息抜きできる人はいないのよ。

最初のうち、彼らのシーンの周辺に登場して会話を交わしながら去って行くワトソン、クリックの存在がよくわからなくて、ちょっとイライラしちゃったわ。

結局のところ、ロザリンドが特殊カメラで撮影したX線写真が元となって、彼女ではなく上にあげた3人がノーベル賞を受賞することになる。えっ、なぜウィルキンズも?といういきさつもサラリと。ロザリンドは卵巣がんで37歳で死んじゃうのだ。
タイトルのPHOTOGRAPH 51とは、この発見のために決定的だったロザリンドが撮した写真の番号。

板谷さんはこれが初舞台とのことだけれど、明晰な台詞で知的な女性を好演。
上演時間100分ほどのわりに情報量が多いというか、結構な台詞量だし、何かをじっくり、というわけにはいかなかったのが、ちょっと残念。特に神尾さんね。
あとシェイクスピア「冬物語」が最初と最後に出てくるんだけど、すっかり忘れちゃってて、あれ?とあせるとテンペストが浮かんじゃうというていたらく。ダメじゃん。

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