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2018.05.14

加藤健一がおばあちゃん役!

5月13日(日) 「煙が目にしみる」 14:00〜 於・本多劇場

(加藤健一事務所vol.102)
原案/鈴置洋孝 脚本・演出/堤泰之 出演/加藤健一(野々村桂)、山本郁子(野々村礼子)、天宮良(野々村浩介)、加藤忍(乾幸恵)、伊東由美子(原田泉)、新井康弘(北見栄治)ほか

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2000年代前半に何度か上演されて以来、13年ぶりの上演。田舎町の斎場での、ほぼ棺を窯に入れて骨上げするまでの間の出来事。
といってももちろんシリアスなのではなくて、死装束の男二人が仲良く自己紹介するシーンから。家族親族がいっぱい集まってる野々村と、ほとんどいない北見。彼ら二人(ほんとは焼かれてる最中だから霊魂ということなんだけど)と、それぞれの関係者が、この斎場のソファのある一室に交互に登場する。

窓の外には満開の桜。チケットを取った時には、斎場での話というのはわかってたから、実家の母のことを思い浮かべるかも、と思ってた。が、実際には町屋斎場の満開の桜(義母のとき)が蘇った。

野々村の話し好きなイトコ(伊東由美子)と、「ほっといてオーラ」全開の北見の娘(加藤忍)が割と中心になってるかな。この二人の、いかにも、な声のトーンが、とてもいい。

桂おばあちゃんは、かなり話が進むまでは控室で寝てた設定なので、登場は遅め。そして、ちょっとボケも入ってる?いやいやそうでもないか、といった状況。このおばあちゃんにだけ、霊魂となった二人が見えて話もできるので、そりゃあドタバタするわよ。最後にはイタコと化して、息子の言葉を家族らに「通訳」。
そしておばあちゃんは北見のためにも世話を焼く。北見が2年前に妻を亡くしてからのストーリーもよかった(といっても、ものすごく若い恋人ができたんだけどねー)。

お葬式あるある、みたいなところ=仕切りたがりのおじさんがいる(イトコが文句を言ってるだけで実際は登場しない)、喪主である妻がいろいろ気を使ったりお茶を出したりする、などもいちいちおかしかった。

笑ってるうちに、自然に涙が出ちゃう(笑いすぎの涙じゃないよ)というタイプの舞台だった。スコンとはまれば号泣かも(←という人が近くにいたのよ。声を押し殺してたけど)。

見ながら、やっぱり人生の最後を「きちんと見送る」ことの大切さを思ったなぁ。それは主として残った側の区切りとして。と同時に、もはや人生の終盤という現実も見ざるを得ない。ふぅぅ(とは言え、今日も明日もケセラセラですが)。


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