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2018.05.23

じわじわ不気味、マクドナー作

5月19日(土) 「ハングマン」 18:00~ 於・世田谷パブリックシアター

作/マーティン・マクドナー 翻訳/小川絵梨子 演出/長塚圭史 出演/田中哲司、秋山菜津子、大東駿介、三上市朗、羽場裕一ほか

アカデミー賞受賞「スリー・ビルボード」脚本・監督のマーティン・マクドナーの作。私が見るのはこれが3作目と思う。正直言うと、ストーリーをチラと見ただけで、苦手かも、と思ってしまうのが多い。でも今回は田中哲司主演だしね。長塚圭史って、マクドナー作品が好きみたいね。

田中哲司のビジュアルがちょっと意外。白髪が結構あって彼にしては長め、そして衣装は始めから終わりまで蝶ネクタイ。メインとなる1965年はパブの経営者だからともかくも、その2年前はハングマン(絞首刑執行人)なんだけどね。
この2つの場面の冒頭、舞台上手に立つ人物が持ってる新聞に年号がかいてある。うーん、なんか長塚さんっぽい、というかなんといいますか……音楽や舞台装置も含めて洒脱イメージ。

それでも、ストーリーはまずは絞首刑執行の日、そして呑んだくれだらけのシケたパブなんだから、そこにもギャップが。しかも、なんかサスペンス風(←ちょい苦手)。
で、うわぁぁ、などと思っているうちに、話は急展開&思わぬ方に転がり呆気にとられ、見終わって投げかけられたものに気づく、という感じかなぁ。

大東くんが不気味な訪問者を好演(そういえば、彼は去年の「王将」に出てたっけ)。癖のある俳優さん揃いだけど、くどくはなかったな。

最初の場面は、「赤道の下のマクベス」を思い浮かべたよ。そういえば、「赤道の〜」を見た時には、私は今度ハングマンを見るんだ!と思ったなぁ。

席はK列の左ブロックセンター通路寄り。どうやらI、j、Kのセンターブロック左通路際あたりは招待席みたいで、市村正親、いのうえひでのりといった方々が。けっこう注目作なのかしらん。

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コメント

私、ずーっと前に小林薫主演の死刑執行人の映画を見たことがあるんですが、それと比べると、死刑執行人の社会的地位に大きな違いがあるのかなあ、なんて感じました。そうでないと田中哲司の言動が腑に落ちず…
弁理士と獣医師も日本と欧米諸国とでは社会的な認識がかなり違う印象で、それと似てるのかなーなんて。

投稿: 猫並 | 2018.05.27 08:25

猫並さま

そうですよね! 最初の、抵抗する場面からして、執行者は外部には匿名Xのイメージを持っていたから、??という感じでした。自分ではそこでもう、表面的にはフィクションとして距離を置いたのかもしれません。
映画とか小説とかでも、この手のものは苦手でほとんど手を出してないんですが、でも、それはそれとして面白かったです。娘の存在感も‼︎
あっ、そういえば日本だと弾左衛門とか浅右衛門とかの「名前」があるけど、差別問題で表面には出てこない……のか、といま思いました。

投稿: きびだんご | 2018.05.27 09:48

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