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2018.08.02

映画とジョージア・ワイン

7月31日(火) 「ゲッベルスと私」 16:00の回 於・岩波ホール

監督/クリスティアン・クレーネスほか オーストリア/2016/113分

7月の終わりに見たのは、ゲッベルスの秘書だったブルンヒルデ・ポムゼルが語る戦争の記憶と、それにまつわる当時の記録映画(プロパガンダを含む)の数々。映画のポスターやチラシに大きく写る彼女の深い無数の皺がとても印象的。ここまでの皺はちょっと見たことなくて、映画の中ではともすると爬虫類めいても見える。
そして、このインタビューを受けた時が103歳というのに、よどみなく記憶を語り、毅然としている。

映画はモノクロ。一つのパートの区切りごとに、ゲッベルス語録がスクリーンに現れ、彼女が語り、記録映画が映される、という感じ。音楽がないから(記録映画も無声だし)とても静か。ゆえに客席の無神経な音もうるさく感じちゃうのよね。

語られることは、ゲッベルスやナチに限ったことではなくて、生い立ちを順を追って、に近いかな。父親や恋人のこと、ユダヤ人の友だちエヴァのこと、ナチス入党の手続きのこと(仕事を得るためにも必要だった、と言ってた)。そして戦争末期の地下室への潜伏(ヒトラーやゲッベルスの子供達まで服毒したことなど。この辺り、別の映画で見てるな、なんて思ってた)。
そして、ソ連兵に捕まって、5年間の収容所暮らし。終戦前後の記録映画では、路上の死体を回収したり、ゴミのように埋めていく場面などなども。そういえばロビーに「衝撃的な場面があります。ご注意ください」といった注意書きがあったっけ。

ナチス全盛の当時の空気の中で、反対などできるものか、とキッパリと語る。また、それらを経てきた今、「この世に神はいない、悪魔はいる。この世に正義などない」と言うのである。

ところで今月、チェコ(とドイツ)に行く予定。チェコではテレジン収容所を訪ねることにしている。

映画を観終わってもまだ6時。すずらん通りの「ろしあ亭」で、ロシアビールとジョージア・ワイン。そしてピロシキ、ボルシチなどで早い夕食にしたのでした。
(映画の予告編で、ジョージア映画「祈り」三部作を見たからなぁ。ちなみに、ろしあ亭には「ゲッベルスと私」のポスターが貼ってあった。)


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