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2018.09.22

さよなら身終い公演!

9月21日(金) 「蜜柑とユウウツ 茨木のり子異聞」19:00〜 於・東京芸術劇場シアターイースト

グループる・ばる Vol.24 さよなら身終い公演
作/長田育恵 演出/マキノノゾミ 出演/松金よね子、岡本麗、田岡美也子、木野花、小林隆、小嶋尚樹、古谷隆太

松金よね子、岡本麗、田岡美也子の3人が、グループる・ばるとして続けてきた公演も今回がラスト。別に3人が役者をやめるわけでもなんでもないけど、グループとしての活動に終止符を打つ。第1回は1986年!

その最後の公演に選んだのが、3年前に初演された「蜜柑とユウウツ」。これ、茨木のり子が主人公ではあるけれど(でも亡くなった後、だけどね)、この世での心残りを解決して(生き切って)あちらの世界に行く、といった話なので、なんだかぴったりなのかもしれない。

私は初演も見ているものの、今回の方が自分の中にずっしり沁みてくる感があった。お芝居の作りが少し変わっていて、冒頭は「現実の人」=茨木さんの甥と編集者、「異界の人」=樹の精(と最後にわかる)および3人のノリコさん、が入り交じるので、初演時には劇中にスッと入って行けなかったのかも。

そんな現実の人と異界の人たちが、茨木さんの人生を語り、演じる。彼女は昭和元年生まれで、私の母とほぼ同年齢なので(学年は一緒と思う)、戦時中、戦後すぐのことなどは割と身近に感じられるし。

過去の話として(戦争や安保闘争)語られるさまざまなこと……例えばマスコミの責任、編集者の矜持、自ら考えることをしない風潮などなど)が、初演の時よりもはるかに刺さる、この現実に驚き、恐ろしくmkなる。

今回の席(カンフェティで当日引換券を割引購入)は、最前列の右端近く。まあ贅沢は言わないさ、と思ってたけど、意外にも、前回の中央席では気づかなかった物が見えてお得感が。それは舞台下手のリビングの棚に置いてあった茨木さんの写真。ちょうどこちら向きに立ててあったのよね。そして書斎に通じるドアの向こう、ほんとに沢山の本が書棚にあった。

木野花さんが岸田葉子すなわち岸田衿子の役で、とても重要な存在。その重さも、今回ガッテンできた気がする。

前に進んで行くための身終いか……。ちょっと共感したりして。

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コメント

私は今回は見送ったんですが、東京千穐楽で岡本さんが転落する事故があってそのまま中止になったニュースを見て仰天しました。しのぶちゃんの芝居の初日を思い出したりも。っていうか、落ちるような装置だっけ?考えて、ああ、変更になったのかな?と感想を読み直したところです。

投稿: 猫並 | 2018.09.24 15:40

猫並さま
私もびっくりしました! 千穐楽に‼︎
セットは変わってない……と思うんですが(よく覚えてない)。なので、どのシーンで、という見当がつかないんですよ。
私、このチケットを取ってなかったら、文学座・古川健に行けたのに、とちょっと後悔もしてたんですが、いや、こっちでよかったのかも、と思うことに。

投稿: きびだんご | 2018.09.25 00:27

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