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2018.11.18

上っ面のごくごく一部しか知らない七三一部隊

11月13日(火) 「遺産」14:00〜 於・すみだパークスタジオ倉

(劇団チョコレートケーキ 第30回公演)
脚本/古川健 演出/日澤雄介 出演/〔現代編1990〕西尾友樹(中村)、林竜三(野村)、原口健太郎(木下) 〔過去編1945〕岡本篤(今井)、浅井伸治(天野)、渡邊りょう(山内)、日比野線(野村)、佐瀬弘幸(西田)、足立英(川口)、李丹(王静花)

初めて行く劇場だけれど、道はわかりやすくて助かった。でもソワレでは行きたくないかな。最寄りの錦糸町駅は、その昔、江東区民だった時代には馴染みがあったけど、とんとご無沙汰。

このところ、出来るだけ見に行こうと思ってるチョコレートケーキだけど、だからといって、わーいと飛んでいく、というわけではないの。歴史的なフィクションの、そのテーマが「ちょっと待て(重いのは……)」と思わせ、でも結局、行くという感じかな。今回は七三一部隊のことなので、さらにねー。とはいえ、それをどれだけ知ってるのかといえば、まぁ、知らないも同然なんだな。悪魔の飽食とか、ミドリ十字とかの名前は思い浮かぶ、というくらいで。

舞台は研究(というか実験)が行われていた1945年と、そこで実験していた医師が亡くなった1990年の、二つの時と場所を行き来する。舞台装置は変わらないけど、その時や場所の変換が巧みだなぁと思う。
苦悩する医師の今井や、いわば彼に宿題を与えられた形の若い中村。それぞれに単純じゃないありようが心に残る。
印象的なのは、衛生兵と思って現地に行った若い川口の存在。結局のところ、様々に「ひどい」仕事をさせられた挙句、最後の証拠隠滅の時まで残り、無事に復員できても名を変え(木下)生きて行かざるを得ない。なんだかねー、現代も同じだよねとか思っちゃう。結局、上に立って指図してた人はその後もうまくやってけて、と。それと、スパイとされて実験台となった中国人女性が、生身の人として舞台上に存在したことも良かったと思う。

平日マチネということもあってか、客席には高齢者の姿も多かった。今までもそうだったっけ。

*この日は西尾さんの「アフター・アクト」があった。トークだと思ってたら、えっ何⁉︎という、中村の後日談ふう語り。シュール、というか万城目学か森見登美彦か、という感じだったわー。



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