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2018.12.26

アルゼンチン→ポーランド。88歳の旅

12月23日(日) 「家(うち)へ帰ろう」 於・シネスイッチ銀座

監督/パブロ・ソラルス 出演/ミゲル・アンヘル・ソラ(アブラハム)ほか 2017/スペイン・アルゼンチン合作

おぼろげに知っていたのは、ホロコーストを生き抜いた老人が、アルゼンチンからポーランドを目指す、ということくらい。で、実際に、まさにそんな内容。

ブエノスアイレスで仕立屋を営むアブラハムの、家族団欒の情景から始まるけど、実は住み慣れた家を手放して老人施設に「入れられる」直前。右足は切断の危機にあるし、88歳という高齢だし。それぞれ家族を持つ娘たちが、そのように動いたらしい(というような事情はあまり描写されない)。

最後の一晩を自宅で過ごすはずが、誰にも告げずにタクシーでちょっと怪しい場所(旧知らしい)へ寄って、スペインまでのエア・チケットやそこからの鉄道の切符を購入。機内では早や、面倒くさい爺さんぶりを発揮したり。
あれ?スペインはマドリッドだったかな。そこのホテルで外出した隙に、窓から泥棒に入られて1万ドル以上の有り金を取られてしまう。たまたまここには、絶縁している娘が住んでいて、彼女から借りざるを得ないんだけど、この絶縁の理由が、まさに「リア王」! そういえば、3姉妹だから、当然「リア王」とその放浪を意識してるわよね。

陸路パリを経由して、ワルシャワまで。……が、ドイツの土は絶対に踏みたくないと、かたくななアブラハム。マドリッドでもパリ(東駅)でも、人々の親切に助けられる。ワルシャワまでの夜行寝台列車の中では、若き日のナチスの思い出がフラッシュバックして、倒れてしまい、気がついたら病院に。

最後にはこの病院の看護師が車で故郷の街に連れて行ってくれて、70年前に彼を助けてくれた旧友に会うことができた。見つめ合う2人……ハッピーエンド。

ロードムービーかつ大人のおとぎ話的な映画であった。総じて爺さんは好きだけど、アルゼンチンだからラテン系だしなー。気楽に見るには良かったけど、もうちょっと手応えがほしかったかも。

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